暁庵の茶事クロスロード

茶事が好きです。茶事の持つ無限の可能性に魅了されて楽しんでいます。2015年2月に京都から終の棲家の横浜へ戻りました。

残暑の茶事支度  茶籠の点前

2014年08月15日 | 茶事  京都編
                夏の酷暑に耐え、秋待つ撫子の花
                    (季節の花300 写真提供)


   野辺見れば 撫子の花 咲きにけり
      わが待つ秋は 近づくらしも
    (万葉集 詠み人知らず)

撫子の如き茶友3名さまを8月の茶事にお招きしています。

7月と8月の茶事を避けていたのに・・と、我ながらびっくり!
出来るうちに・・という事情と、忙しいお客様のご都合の両方で、
残暑の茶事支度にあいなりました。

大山登山から帰り、急ぎ茶事のご案内をしたため投函すると、
やっと茶事モード(全開ではありませんが・・・)へ切り替わりました。
茶道具を取り合わせてみたり、懐石や和菓子の本をパラパラしたり、
茶事次第をシュミレーションしたり・・・亭主の楽しみを満喫しています。

              
                 郡上紬の着物裂で作った茶籠の仕覆

残暑厳しき折、茶籠点前で薄茶を差し上げたくなりました。

平和島骨董市で出合った茶籠・・・京都まで連れてきたのに
まだ一度も使っていませんでした。
茶籠に入っていた豊楽焼の茶道具に合わせて仕覆を作りましたし、
岩渕祐二さんにお願いした茶巾筒と茶筅筒の修理も完成しています。
やっと時節到来でしょうか。 

             
                  

・・・ところが、茶籠の点前に悪戦苦闘しています。

古びた小さな茶籠なので、茶箱のように器据えとして扱えませんし、
替茶碗や替茶器も使いたいのです。
茶箱の花点前を基本にして、あとは創意工夫することにしました。

一番悩んでいるのは、拝見の出し方でしょうか。
流派に関係なく、お客さまに拝見しやすいように・・・を目指しています。

今日は、宗偏流茶会にヒントを得て、拝見盆(水屋から長盆を持ち出す)に
茶籠以外すべて並べ、茶籠も添えて拝見に出してみました。
明日は、盆(最初に茶籠が乗っている)を拝見盆にしたらどうなるかしら?

あと数日、思考(試行)錯誤が続きそうです。