暁庵の茶事クロスロード

茶事が好きです。茶事の持つ無限の可能性に魅了されて楽しんでいます。2015年2月に京都から終の棲家の横浜へ戻りました。

奥深き京の味わい

2013年09月07日 | 京暮らし 日常編
今日(9月7日)は二十四節気の一つ、白露です。
この時季になると思い出す歌

     白玉かなにぞと人の問ひし時
        露とこたへて消けなましものを    在原業平(伊勢物語)

             


来週、茶事を予定しているので、そろそろ茶事モードです。
一度にあれこれ頑張れる齢でもないので、
少しずつ準備していくのにやっと慣れてきました。

             

             
              「一保堂」・・拡張されてもこの部分は元のまま

昨日(6日)は午前中に自転車で買い物、
先ずは抹茶を買いに寺町通の「一保堂」へ。
お気に入りの濃茶「青雲」を買うつもりでしたが、
京都限定とか、今季特別販売の銘柄があり、迷いました。
「どれにしようかしら?」 と考えるのも楽しい準備の一つです。

いろいろな場面を想像し、お客様の顔を思い浮かべながら決めました。
(茶事前なので銘柄はナイショです)
本店の好さは、注文に応じて缶に詰めてくれることです。
濃茶は開けたてを使いたいので、20gずつ2缶にしてもらいました。

次は味噌を買いに「関東屋」へ。
「たしか御幸町通か麩屋町通だったと思う・・・?」

それで、京都人らしき年配のご婦人に尋ねました。
「え~と、麩屋町通だと思いますよ」
お尋ねした場所のすぐ上(北)に「関東屋」を見つけました(御幸町通でした)。

             
               ステキな暖簾に「御幸町(ごこまち)関東屋」

量り売りで白味噌(天日塩仕込特別吟醸白味噌)と
赤味噌(吟醸赤味噌)を300gずつ買いました。
白味噌だけで6種類もあって、
さすが京の食文化を育んできた千二百年の歴史を持つ白味噌です。

「味噌は生きているので、冷蔵貯蔵がお勧めです」と関東屋さん。
私のあとに買物に来た方は関東からの観光客、
ホテルの冷蔵庫で帰るまで貯蔵しておくとか・・(気合いが入っています)。

次に錦市場をぶらぶらしました。
「麩嘉(ふうか)」に寄り、季節の生麩を2種類、
かまぼこ屋で真蒸に使うすりみ200gを2袋買いました。

八百屋をのぞくと、お目当ての大和イモがあります。
最近、和菓子づくりに挑戦するようになって、
いろいろ試しながら作るのが結構楽しいですが、
和菓子を美しく美味しく作るには試作あるのみでしょうか・・・。
(失敗してから買うより買っちゃえば・・という悪魔のささやきあり)

              
                 名水「桃の井」のあるキンシ正宗

食べた経験が乏しくて、なかなか手が出ない食物や食材があります。
代表的なのは鱧と湯葉でしょうか。
その一つ「万願寺とうがらし」、最近やっと使いだしました。
真っ赤なものが売られていたので
「赤いのは唐辛子みたいに辛いのかしら?」
「いいえ、完熟しているので緑のより甘みが増しています」
いつも八百屋さんにいろいろ教えて頂いています。

京野菜や京の食材をまだ上手に使いこなせないのですが
少しずつでもレパートリーが増えるといいな!

                                   


追伸
   灑雪庵 秋の茶会の参加者を募集中です。
   初めてお会いする方、お茶をされていない方も大歓迎です。
   宜しくお願い致します。
   (9月14日を持ちまして応募終了しました。
    ご検討いただき、ありがとうございます)