(つづき)
初炭となり、炭斗(松山籠)を運び出しました。
羽箒と香合は四方棚に荘りつけです。
羽根はシマフクロウ、香合は「秋草蒔絵琵琶」、中村孝也造です。
風炉の茶事で一番気を使うのが火相(ひあい)と湯相(ゆあい)です。
今回は始まる2時間前に種火を熾し、風炉を暖めておき、
席入前に、再び下火を多めに入れました。
早めの火入れのおかげでしょうか?
初炭をしてまもなく、真っ赤に火力がつき、一安心です。
正午の茶事ですが、都合によりつづき薄で後炭を省略するので、
初炭で風炉中拝見をして頂きました。
きんとんを縁高でお出ししました。
銘は「里の秋」(自家製)、まだ紅葉はてっぺんだけです。
お菓子を食べてから中立して頂き、銅鑼を打って後入りの合図としました。
風を感じる、矢筈ススキと河原撫子
後座では先ず花寄せで、初秋の野山を逍遥して頂きたいと思いました。
どの花入を選び、どの花を入れるのか、興味深い処ですが、
手際よく、風情佳く、花が入れられてゆきます。
最後に釣り花入へ花がおさまると、花野を漂うような空間が出現しました。
床に花一輪も好きですが、この醍醐味はなんとも言えません。
山芍薬の実、女郎花、吾亦紅
洋種山ゴボウ、犬蓼(赤まんま)、ベルテッセン
熱い湯で濃茶を練りました。
ふくいくとした濃茶の香が漂います。
濃茶は「青雲」(一保堂詰)です。
静かな、平和な時間が流れていって・・・とても幸せでした。
続いて薄茶になり、煙草盆は省略させて頂き、干菓子をお出ししました。
薄茶となったので、あれこれとお話が弾みます。
棗の置く位置について
「先生のご指導では火窓前、ここでしたね」
・・・なんて、同じ社中ならではのお話が出たりしました。
「どうぞ、ご自服を・・・」
の声が掛かり、自服をしてみると、美味しい薄茶でした。
銘「月影」(一保堂詰)、今季特別限定の抹茶です。
京都へ来て初めて、止め炭をさせて頂きました。
少しでも長くお引き止めしたい、またいらしてください
・・・そんな気持ちの一炭でした。
何回やっても不足や、失敗ばかりで、お恥ずかしい次第です。
終了直後は、何とかやり遂げたという達成感と、
反省やら後悔やらがどっと押し寄せ、そのはざまで揺れ動いています。
そんな状況から立ち直るきっかけは、お客様のお手紙でしょうか。
優しく見守ってくださった三人の先輩方に心より御礼を申し上げます。
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初炭となり、炭斗(松山籠)を運び出しました。
羽箒と香合は四方棚に荘りつけです。
羽根はシマフクロウ、香合は「秋草蒔絵琵琶」、中村孝也造です。
風炉の茶事で一番気を使うのが火相(ひあい)と湯相(ゆあい)です。
今回は始まる2時間前に種火を熾し、風炉を暖めておき、
席入前に、再び下火を多めに入れました。
早めの火入れのおかげでしょうか?
初炭をしてまもなく、真っ赤に火力がつき、一安心です。
正午の茶事ですが、都合によりつづき薄で後炭を省略するので、
初炭で風炉中拝見をして頂きました。
きんとんを縁高でお出ししました。
銘は「里の秋」(自家製)、まだ紅葉はてっぺんだけです。
お菓子を食べてから中立して頂き、銅鑼を打って後入りの合図としました。
風を感じる、矢筈ススキと河原撫子
後座では先ず花寄せで、初秋の野山を逍遥して頂きたいと思いました。
どの花入を選び、どの花を入れるのか、興味深い処ですが、
手際よく、風情佳く、花が入れられてゆきます。
最後に釣り花入へ花がおさまると、花野を漂うような空間が出現しました。
床に花一輪も好きですが、この醍醐味はなんとも言えません。
山芍薬の実、女郎花、吾亦紅
洋種山ゴボウ、犬蓼(赤まんま)、ベルテッセン
熱い湯で濃茶を練りました。
ふくいくとした濃茶の香が漂います。
濃茶は「青雲」(一保堂詰)です。
静かな、平和な時間が流れていって・・・とても幸せでした。
続いて薄茶になり、煙草盆は省略させて頂き、干菓子をお出ししました。
薄茶となったので、あれこれとお話が弾みます。
棗の置く位置について
「先生のご指導では火窓前、ここでしたね」
・・・なんて、同じ社中ならではのお話が出たりしました。
「どうぞ、ご自服を・・・」
の声が掛かり、自服をしてみると、美味しい薄茶でした。
銘「月影」(一保堂詰)、今季特別限定の抹茶です。
京都へ来て初めて、止め炭をさせて頂きました。
少しでも長くお引き止めしたい、またいらしてください
・・・そんな気持ちの一炭でした。
何回やっても不足や、失敗ばかりで、お恥ずかしい次第です。
終了直後は、何とかやり遂げたという達成感と、
反省やら後悔やらがどっと押し寄せ、そのはざまで揺れ動いています。
そんな状況から立ち直るきっかけは、お客様のお手紙でしょうか。
優しく見守ってくださった三人の先輩方に心より御礼を申し上げます。
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