暁庵の茶事クロスロード

茶事が好きです。茶事の持つ無限の可能性に魅了されて楽しんでいます。2015年2月に京都から終の棲家の横浜へ戻りました。

祇園祭にブログを再開します

2012年07月15日 | 京暮らし 年中行事
永らくご無沙汰しておりました。暁庵でございます。
京都暮らしもそれなりに落ち着きましたので
4ヶ月ぶりに横浜へ里帰りしました。
京都へ戻ると、祇園祭一色です。
祇園祭の熱気に後押しされて、やっとブログを再開する気持になりました。

京都に住み、縁あって出会った人々、茶の湯、日々のささやかな暮らし、
体験したあれこれを、忘備録として綴っていけたらと思います。
どうぞ宜しくお付き合いください。

                      

7月12日に祇園祭の山鉾を初めて見に出掛けました。
四条烏丸でバスを降りると、ちょうど「函谷山(かんこやま)」の曳き初めに
出会いました。
「函谷山」と「月鉾」が四条通りに並び、室町通りを行く「菊水鉾」の曳き初めを
遠目に見て、新町通りに向かいました。

               
新町通りには北から「北観音山」、「南観音山」、「放下鉾(ほうかほこ)」と続きます。
祇園祭が大好きで広島からいらしたというKRさんに出会ったのは
「北観音山」の松立てを待っている時でした。
縄の芸術品のような山車の前でいろいろなお話をしてくれました。
毎年、この時期に10日ほど京都へ滞在して祇園祭を楽しむそうです。
祇園祭の日毎の行事はもちろんのこと、それぞれの山鉾の特徴や見所が
びっしりとノートに書き込まれています。

「はじめて祇園祭を見るのですが、お勧めは何ですか?」
「祇園祭巡行(17日)は女の人は加われないのですが、
 準備段階や曳き始めは女の人でも大丈夫なので、
 先ずは参加して体験してみてください。
 きっと感動すると思いますよ・・・」

それで、「北観音山」の松立てに参加することにしました。
その日に山から切り出してきたという二本の松を「北」と「南」が松えらび、
つまりじゃんけんして松を選ぶことから始まります。
今年は「北観音山」が大きな松になりました。

                    
                    
                    
                    
その松を山車に立てる時、先ず山車を横倒しにしてから松を山車に入れ固定し、
次にみんなで気持ちを合わせて、松につけた綱を引き、山車を起こします。
町内の男衆、外人さん、私たちのような観光客など、
縁あって集まった老若男女が掛け声をかけて一生懸命、綱を引きました。
最初の引き起こしが大変で、それからはゆっくり綱を引きました。

久しぶりに気持ちの良い汗をかき、何とも言えない感動が湧き起こってきます。
「KRさん、刺激を感動を教えてくれてアリガトウ!」

                    
                    

KRさんにお会いして、祇園祭に対する考えがガラリと変わりました。
「京都へ来たのだから祇園祭でも見物しようかしら・・・」
と思っていたのですが、安易な気持ちが吹っ飛びました。
「これを機に気合いを入れて、祇園祭に密着して楽しんでみよう!」
と今は思っています。

情報不足でお恥ずかしいのですが、先ずは行動して、
自分なりに祇園祭を肌で感じてみたいと思っています。

                             

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