暁庵の茶事クロスロード

茶事が好きです。茶事の持つ無限の可能性に魅了されて楽しんでいます。2015年2月に京都から終の棲家の横浜へ戻りました。

祇園祭  熱い!暑い!山鉾巡行

2012年07月21日 | 京暮らし 年中行事
17日の山鉾巡行の日に梅雨が明けました。

朝からギンギン照りつける太陽の下、山鉾巡行を見に御池通へ急ぐと
有料の観覧席が設けられ、すでにかなりの人が集まっていました。
まもなく第一番の長刀鉾(なぎなたほこ)がやってきました。
御池通は広いので見やすいのですが、もっと近くで迫力満点の山鉾を見たいので
新町通へ移動することにしました。

                                  
                 
                    直射日光も照り返しも熱い中で待つ人たち

新町通御池下ルの最初の角は狭い上に道がずれているので
大きな山鉾には一番の難関であり、見せ場でもあります。
その近くに陣取りました。
いい加減待ちくたびれた頃に「長刀鉾」がやってきました。
狭い箇所を通り抜けると、思わず歓声が・・・。

                 
                 
                    新町通を進む長刀鉾

                 
                 
                    優雅な綾傘鉾と巡行の棒ふり囃子

北観音山・会所へ移動して、最後に新町通へやってきた「北観音山」を迎えました。
長刀鉾に始まり、華麗な山鉾が通り過ぎてから数時間が経過していました。
それでも「北観音山」の前には辛抱強くたくさんの人が待っています。
日焼けして顔が真っ赤になっている外人さんもいました。

ふと、ブータンのツェチュ祭へ行ったときの光景を思い出していました。

ツェチュ祭の舞踊はチベット仏教の教義に基づく神聖な儀式で、
法要そのものを表しています。
炎天下で何時間も座り込んで踊りを見ているブータンの人たち、
「ツェチュ」の祭りの場に居ることが、礼拝そのものであり、
長く礼拝するほど徳を積むことになるそうです。

祇園祭もブータンのツェチュ祭も同じではないのか?
・・・そんな気がしてきたのは、炎天下で何時間も待ったせいかもしれません
「外人さんは祇園祭や沿道の見物人たちをどのように見ているのかしら?」

                 
                 
                 
                    「北観音山」の雄姿を待つこと5時間・・・

大量の汗をぬぐい、水分を補給しながらひたすら待っていると、
「放下鉾」「南観音山」に続いて「北観音山」がやってきました。
新町通は最後なので時間もかかり、正直みんな疲れ切っていました。
どの山鉾も最後の力を振り絞って曳いています・・・。

「北観音山」が会所に無事納まると、温かい拍手が沸き起こりました。
みんなで〆の手拍子を打って、山鉾巡行終了です。
山に付けられた柳の枝を手折って、みんなに分けています。
これも厄除けになるそうで、主人が一本ゲットしてくれました。

・・・こうして私たちにとって初めての祇園祭・山鉾巡行が終わりました。    
                                  

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