暁庵の茶事クロスロード

茶事が好きです。茶事の持つ無限の可能性に魅了されて楽しんでいます。2015年2月に京都から終の棲家の横浜へ戻りました。

立春の茶飲み会

2011年02月10日 | 茶会・香席
2月4日は立春でした。
お客様をお呼びしていたのですが、十日前まで節分と思い込んでいました。
ず~っと節分の設えを考えていて、あわてて立春に頭を切りかえました。

お客様は昨年11月の長屋門正午の茶事でお手伝いしてくださった
Hさま、Yさま、佐藤愛真さまです。
懐石上手のお客様たちなので、前からお連れしたいと思っていた
横浜関内の和食「菅井」で昼食をご一緒しました。

お話を愉しみながら和食を堪能し、車で我が家へ向かいました。
玄関のカギを開けて一緒に入り(これは初めての経験です)、
試作中の待合・小間へお通ししました。

後座ということで、銅鑼の合図で席入りして頂きました。
床には、「春曙紅(しゅんしょっこう)」というピンクの椿をいけました。
ほっこりと愛らしい椿で、立春頃にやっと咲き出すのです。

             

ご挨拶のあと、すぐに後炭です。
京都壬生寺の「厄除ほうらく」を炭斗に使ってみました。
初掃きをし、ほうらくを貴人畳の角に置き、巴半田を持ち出しました。
埋み火にしていた火を掘り起こし、半田へあげました。
心配していましたが埋み火がしっかり残っていたので、
なるべくたくさんの下火を置きました(半田にも残しておきます)。

巴半田を水屋へ引き、灰器を持ち出し、後炭所望です。
匙香はなしで、後炭のあとにお香を予定しています。
「お申し合わせでどうぞお炭を」
Hさんがすらすらと美しく炭を置いてくださいました。

香炉を整え、折据を乗せて
「どうぞ折据おまわしを」
Yさんが優雅に香を焚いてくださり、私も相伴しました。
香はMさんから頂戴したアブダビの香(伽羅)です。
みんなで心を傾けて香を聞く時間が何とも言えません。

主菓子は、玉牡丹(和作)。
煮えがついてきたので、濃茶をお点てしました。
お詰の佐藤愛真さんから
「お濃茶がしっかり練れていて美味しかったです」
とメールを頂戴し、嬉しく安堵しました。
濃茶は伊藤園の万歴の昔です。

つづき薄茶の予定でしたが、
「お薄は花月で・・」
急遽、四人ですが花月で薄茶を喜々と(私だけ?)点て合いました。
途中、準備が間に合わなかったり、反省点は多々あったのですが、
茶飲み会ということでご勘弁くださいまし。
・・・とっても楽しかったです!
またのお越しをお待ちしております。