先日、七事式のお稽古で、始めて唱和式をしました。
唱和式は淡々斎によって創案され、淡々斎の没後、
満三年の法要のあとに公開されました。
最初に全員が花を生け、亭主が香を焚いて全員が聞き、
亭主が濃茶を点てて全員でいただき、薄茶は花月(三服点て)、
最後に短冊に和歌を書き付け、一人ずつ詠みあげます。
「お花とその花に因む歌をご用意ください」
本来は、その場で花を選び、生けた花に因む歌や俳句を
即興で詠むそうです。
「花は何にしようかしら?」から始まりました。
秋明菊、秋海棠、ホトトギス、酔芙蓉・・・
今咲いている花が頭に浮かびましたが、
他の方とかち合いそうな気もします。
それで、葛の花にしようと、昨年見つけた秘密の(?)場所へ
採りに出かけました。
廃屋の庭一面に葛の花が咲き乱れている筈でしたが、
草がきれいに刈られていて見つかりません。
諦めきれず近くをうろうろ捜していると、
葛の花の甘い香りが漂ってきて
「こっちだよ」と案内してくれました。
足元が覚束なく、おまけにマムシがいそうな処です。
手を伸ばしてやっと数本採ることができ、これで一安心・・・ふぅ~。
床には長谷川寛州筆の七事式のげじゅが掛けられていました。
私は月の札を引き、正客でした。
亭主は細竹の一重切に吾も紅、ススキ、ホトトギス、
続いて、正客(私)が青磁の花入れにススキと葛を生けました。
(用意した歌の都合でそのようにさせていただきました・・)
琉球焼の徳利に八重の酔芙蓉、
備前の傘徳利に矢筈ススキとホトトギスと水引、
籠に白萩と貴船菊、
部屋が秋色満載になりました。
香、濃茶、花月と順調に進みました。
最後に、重硯箱が運ばれ、墨をすり、懐から短冊を取り出し、
上に花の名前、歌を二段に、下に名前を書きました。
文台が運ばれ、正客から短冊をとりあげて自作の歌を
二回詠み上げ、文台に右から並べていきます。
皆さまの個性溢れる歌や俳句にしばしうっとり・・・
お稽古とは思えない心豊かな一時でした。
一年に一回の唱和式、次回が待ち遠しいです。
葛 かほりたつ葛の花かげ追いながら
道おぼろげに秋の山ゆく 暁庵
写真は、散歩みちで見かけた見事な白萩です。
唱和式は淡々斎によって創案され、淡々斎の没後、
満三年の法要のあとに公開されました。
最初に全員が花を生け、亭主が香を焚いて全員が聞き、
亭主が濃茶を点てて全員でいただき、薄茶は花月(三服点て)、
最後に短冊に和歌を書き付け、一人ずつ詠みあげます。
「お花とその花に因む歌をご用意ください」
本来は、その場で花を選び、生けた花に因む歌や俳句を
即興で詠むそうです。
「花は何にしようかしら?」から始まりました。
秋明菊、秋海棠、ホトトギス、酔芙蓉・・・
今咲いている花が頭に浮かびましたが、
他の方とかち合いそうな気もします。
それで、葛の花にしようと、昨年見つけた秘密の(?)場所へ
採りに出かけました。
廃屋の庭一面に葛の花が咲き乱れている筈でしたが、
草がきれいに刈られていて見つかりません。
諦めきれず近くをうろうろ捜していると、
葛の花の甘い香りが漂ってきて
「こっちだよ」と案内してくれました。
足元が覚束なく、おまけにマムシがいそうな処です。
手を伸ばしてやっと数本採ることができ、これで一安心・・・ふぅ~。
床には長谷川寛州筆の七事式のげじゅが掛けられていました。
私は月の札を引き、正客でした。
亭主は細竹の一重切に吾も紅、ススキ、ホトトギス、
続いて、正客(私)が青磁の花入れにススキと葛を生けました。
(用意した歌の都合でそのようにさせていただきました・・)
琉球焼の徳利に八重の酔芙蓉、
備前の傘徳利に矢筈ススキとホトトギスと水引、
籠に白萩と貴船菊、
部屋が秋色満載になりました。
香、濃茶、花月と順調に進みました。
最後に、重硯箱が運ばれ、墨をすり、懐から短冊を取り出し、
上に花の名前、歌を二段に、下に名前を書きました。
文台が運ばれ、正客から短冊をとりあげて自作の歌を
二回詠み上げ、文台に右から並べていきます。
皆さまの個性溢れる歌や俳句にしばしうっとり・・・
お稽古とは思えない心豊かな一時でした。
一年に一回の唱和式、次回が待ち遠しいです。
葛 かほりたつ葛の花かげ追いながら
道おぼろげに秋の山ゆく 暁庵


写真は、散歩みちで見かけた見事な白萩です。