今日は9月15日。火曜日。 『悲しみの聖母 記念日』
聖母マリアは、我が子イエスの十字架のもとに立ち、御子イエスと苦しみをともにしました。
私も今日一日。
子を持つ母親の一人として、『聖母の悲しみ』に共感し、『聖母の苦しみ』をともにしました。
皆様も今日は、
聖母マリアが、イエスの受難のとき十字架のもとにたたずんだ母の苦しみを、御想像ください。
一か月ほど前の『アントワープ聖母大聖堂』訪問で見た 『ルーベンスの聖画』 二つです。
一つ目。
『キリストの昇架』
1610年(ルーベンス33歳)作品。
『我が子イエスの十字架のもとに立ち、御子イエスと苦しみをともにする聖母マリア』
左部パネル:
聖母マリアとヨハネ(上部)。 そして 悲しげな女たち(下部)が、この出来事を見守っています。
中央パネル:
真っ白なキリストの体がかかった十字架 と それを立てようと団結し力を込めている9人の死刑執行人。
右側パネル:
馬に乗ったローマ指揮官が刑を指揮しています。
ルーベンスは、『キリストの昇架』を、彼自身がキリスト受難の年齢(33歳)時、に描きました。
『今日の第一朗読』
『キリストは、肉において生きておられたとき、
激しい叫び声をあげ、涙を流しながら、御自分を死から救う力のある方に、祈りと願いをささげ、
その畏れ敬う態度のゆえに聞き入れられました。
そして、完全な者となられたので、
御自分に従順であるすべての人々に対して、永遠の救いの源となられたのです。』
ヘブライ人への手紙 5章7-9節
聖母マリアは、
十字架のもとに立ち、御子キリストと苦しみをともにし、殉教の勝利を得られました。
私は、
十字架の元に立つ苦しみを、想像するだけでも恐ろしい。 その場で耐えられるだろうか?
二つ目。
『キリストの降架』
1614年(ルーベンス37歳)作品。
『キリストに向かって腕を伸ばす聖母マリア』
8人の人がキリストの体を慎重に十字架からおろしているところです。
上部には2人の無名の男、右側にニコデモ、左側にアリマテアのヨセフ。
中央に燃えるような真っ赤な衣装のヨハネ。 下部にクレオファスのマリアとマグダラのマリアがいます。
ルーベンスが描いた悲しみのどん底の聖母マリアのお顔。
”我が子の苦しみのほんの一部でもこの手に引き受けたい!” と手が出ます。
『今日の福音朗読』
『そのとき、
イエスの十字架のそばには、その母と母の姉妹、クロパ妻マリアとマグダラのマリアとが立っていた。
イエスは、母とそのそばにいる愛する弟子(ヨハネ)とを見て、
母に、「婦人よ、御覧なさい。あなたの子です」と言われた。
それから弟子に言われた。「見なさい。あなたの母です。」
そのときから、この弟子はイエスの母を自分の家に引き取った。』
ヨハネ福音書 19章25-27節
聖母マリアは、
神の告おげを信じ、御言葉を受け入れ、救い主の母となり、
十字架のもとでイエスの最後のことばを受け、キリストによって新しく生まれるすべての人の母になりました。
今日の『悲しみの聖母 記念日』は、昨日の『十字架称賛 祝日』の翌日です。
『聖母マリア叙唱』
『聖なる父、全能永遠の神、
聖母マリアの生涯を通して示されたあなたの恵みをたたえ、感謝をささげます!
最後に。
バチカン・サン・ピエトロ大聖堂 『ピエタ』
1499年(ルーベンスより115年ほど前) ミケランジェロ作品
『死んで十字架から降ろされたキリストを抱く聖母マリア』
『ピエタ』は哀れみ・慈悲などを意味するイタリア語です。
聖母マリアの目は開くこともなく、言葉もなく、ただ大事な我が子の亡骸を抱くのみです。
『今日の祈願』
『私達も、御子と共に苦しむ聖母にならい、
キリストの苦しみの欠けたところを、すすんで満たすことができますように。』
以上。今日のミサ典礼でした。
皆様!
ご訪問に感謝申し上げます。
皆様の人生のロールモデルはどなたでしょうか? 聖母マリアの強さは、強さのロールモデルですね!
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足跡: 15日・19704歩 1時間半ほどの散歩と家事でこんなものです。