マリアテレジアの独り言

日々の生活の中で見つける・・
  小さな感動をつづります。

最終授業

2010-07-21 15:00:00 | 父の日。母の日。結婚記念日。
  今日は、大学の旧約聖書学の前期の最終授業でした。 感謝
  今日で、『ヨブ記』の解読を完了しました。 喜び


ヨブ記のテーマ(の一つ)は:
『人間の一生の間にふりかかってくる理不尽な苦しみ、をどう解釈するか?』 です。


最近の日本でも・・
 尊い命や大切な財産が・・大洪水が起き、水に流されました。
 大切に育ててきた沢山の牛が・・口蹄疫問題で、強制殺処分されました。
 幼いかけがえのない沢山の命が・・親の虐待によって、葬られています。  
     ・・・・・・等々。 理不尽な苦しみが後を絶ちません。


ヨブ記では・・
家族も財産も健康も、サタンの計らいで、悪を避け正しく生きているヨブは失います。
      ・・・・理不尽な苦しみがヨブを襲います。


     
     理不尽な苦しみの理由を・・授業で・・探りました。


ヨブ:「私は裸で母の胎を出た。裸でそこに帰ろう。主は与え、主は奪う。」と耐える。
友人:「神の愛を裏切るような悪いことをしたんでしょう? その報いです。」と責める。
ヨブ:「決して悪いことはしていません。私は神に抗議したい。」と訴える。
神:「これは何者か。知識もないのに、言葉を重ねて、神の経綸を暗くするとは。」とヨブに答える。
ヨブ:「そのとおりです。私には理解できず、私の知識を超えた驚くべき御業をあげつらっておりました。」と悔い改める。



 そんなこんなのやりとりを、聖書で読んだ後でも・・・・
   理不尽の苦しみの理由とその解決法は、探り難いものです。


大学前期授業の、『ヨブ記』結論(教授の私見私も同感)・・・

  ①「神のアガペの愛なしには、理不尽な苦しみの問題の解決はない。」
神は、無私無償の愛(アガペ)で、人類の罪の償いのために御子キリストを差し出す理不尽を、実行された。
私も、予期せず襲ってくる理不尽の苦しみを、神のアガペの愛に重ねて、受けいれてみようかな~?。 
     って、勇気ある決断をしてみよう。 ってことです。
   

  ②「アガペは神によって広げられる。」
すべてを許し受けいれる私達の無私無償の愛は、我が身を持って示した神のアガペの手本に力をもらって、実行出来る。 
     って、頑張ってみる。 ってことです。


   ③「私たちの取るに足りないアガペも神によって広がる。」
私達の出来る範囲のアガペは小さな小さな行いであるが・・・
 神が、その小さな小さな行いを、自分のアガペと重ねて、大きな大きなもにする。 ってこと。

   何カ月もかけて学んだ・・理不尽な苦しみの神学的解決思考法。 です。


解決法を知った以上・・理不尽な苦しみをド~ンと受けいれて、人生を送りたいものです