鈍想愚感

何にでも興味を持つ一介の市井人。40年間をサラリーマンとして過ごしてきた経験を元に身の回りの出来事を勝手気ままに切る

真夏の別天地、軽井沢

2007-08-26 | Weblog
ハーベストが夏のシーズンでもキャンセル待ちで、予約できることがわかったので、ハーベスト旧軽井沢に申し込んだら、なんと110番目。それでも可能性はある、と言われて、待ったところ、前日夕方に電話がかかってきた。早速、新幹線の切符を買いに行くと、午後1時30分上野発しか取れなかった。それでもシーズンの軽井沢は初めてなので、行くことにした。25日の昼下がり、軽井沢駅に降り立つと、駅の構内にある温度計が摂氏26度を示している。標高1500メートルなので、東京より10度くらい低くて丁度いいのだが、それにしても涼しい。温度だけでなく、湿度も低くて、過ごしやすい。まるで、別天地である。
軽井沢駅からハーベスト旧軽井沢に向かうと、手前の大賀ホールで人だかりがしホール横の売店で飲み物を売っている。コーヒーを頼んで、飲んだ後、正面に回ると、25日から「軽井沢国際音楽祭2007」が幕開けし、4時からガラコンサートが開かれ、「当日券あります」と掲示してあった。大賀ホールはソニー名誉顧問の大賀典雄氏が2005年に建築、寄贈したもので、いつか機会があれば中で音楽を聞きたい、と思っていた。早速チケットを購入し、荷物をホテルに置いて、大賀ホールへ戻った。
大賀ホールは六角形で、サントリーホールの一階席を半分にしたような感じで、中はすべて反響を考えてか、木造つくり。天井にはプラスティック製の円形の大きな反響パネルホールが3つも下げられており、サントリーに対抗してソニーの技術の粋を集めた感じである。ホールに足を踏み入れた瞬間、練習中の楽器の音が聞こえてきて、音響効果のいいホールであることが直ちにわかった。開演を知らせる合図も軽井沢らしく鳥の鳴き声と凝っていた。
幕開けは武満徹の「波の盆」を本名徹次指揮、国立音楽大学学生による軽井沢祝祭管弦楽団が演奏した。続いてオーボエ、ハープ、バイオリン奏者と小品を演奏したが、ホールの音響効果がいいせいか、立派な演奏に聞こえた。 休憩をはさんで、後半はソプラノの足立さつきによるオペラ名曲集。このホールで初めて歌う足立さつきも音響効果のよさは認めていた。演奏終了後、アンコールに応えて、「乾杯の歌」を足立さつきと国立音楽大学の男子三年生が見事に歌い切ったのには驚いた。
コンサートの後は駅南の軽井沢ショッピングモールをぶらつき、2、3買い物し、食事もしてホテルへ帰る途中、駅の温度計を見ると摂氏21度と信じられない温度。空を見ても真っ暗で、本当に別天地に來た気分に浸った。
 
追記 ハーベスト旧軽井沢の部屋の洗面所での水が冷たくて気持ち良かった。井戸水を使っているのか、と思われるほどの心地よい冷たさで、外の暑さにげんなりした手にヒャッとした感触は素晴らしい。思わず、手首や腕に水をかけたくなってくる。この水の冷たさは忘れられない思い出となろう。
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