鈍想愚感

何にでも興味を持つ一介の市井人。40年間をサラリーマンとして過ごしてきた経験を元に身の回りの出来事を勝手気ままに切る

ピエロ役の小泉首相

2006-07-13 | Weblog
北朝鮮のミサイル問題で世界中が沸き立っているのに、われらが小泉首相は中東訪問で中東和平工作に努めている。15日からロシアで開かれるG8サミットを前に米ブッシュ大統領の依頼で訪れたのだが、いまこの時期になぜ、という疑問は誰しも思うことだろう。それにしても先の米メンフィスでの恥ずかしいパーフォーマンスに続いての間の抜けた外交に空いた口がふさがらない。
中東諸国を訪問する前に行かなければならない国があるだろう、と日本国民なら誰もが思っている。中国であり、韓国であり、北朝鮮である。これらの国はいま国連での北朝鮮への制裁決議をめぐって必死の交渉を繰り広げている。それこそ、国の威信を賭けているのだ。それをしり目に本来先頭に立っていなければならないはずの小泉首相はあさっての中東和平交渉に乗り出している。本当に外交オンチである。過去2000年以上の民族の怨念が複雑に絡みあっている中東問題におよそ外交センスのない小泉ができることなんかあるわけがない。いい笑いものになるのがオチだろう。
そういえば、数カ月前に小泉がアフリカ諸国を訪問した際に医学に貢献した人に「野口英世賞」を授与する、とぶちあげたことがあったが、昨日の朝日新聞によると、財団法人野口英世記念会が1957年以来、毎年「野口英世記念医学賞」なるものを表彰してきていることが判明した、という。で、今年11月の受賞式に小泉首相は出席することになり、同記念会では退任後も毎年出てくれるよう要請している、という。ぶちあげた新野口英世賞は今月末にアフリカ連合のコナレ委員長と会談後に詳細を発表する、というが、デマカセ外交がいい物笑いの種だ。
小泉のメンフィスでの度の過ぎた振る舞いはブッシュ大統領もブレスリーの娘さんも眉をひそめた、という。米ニューヨークタイムズ紙がその内容を詳しく報道しているが、日本の新聞は遠慮してか、一切その種の報道をしていない。
いずれにしろ、小泉はもう狂っている。小泉は北朝鮮がミサイルを発射した時にプレスリー邸で踊っていなくてよかった、と言ったというが、そもそもそんなことをしているから、ミサイルを打ち込まれるのだ。全くわかっていない。このところ、政府見解のほとんどを安倍晋三官房長官が表明しているので、小泉いらずとなっており、もう政権交代した、と思っている向きもあるほどだ。それほど小泉の存在感は薄い。実質辞めたも同然だ。国民にとってその方が幸せだろう。
コメント
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