MAICOの 「 あ ら か る と 」

写真と文で綴る森羅万象と「逍遥の記(只管不歩)」など。

大気光学現象の多かった一日(朝焼、幻日、彩雲、環水平アークなど)

2015年12月06日 | あらかると

昨日は日本晴れの「小春日和」となり、少ない雲ながら夕焼も観測できた。
経験値的に「夕焼の出た翌朝は朝焼けになることも多い」ことから、
今日の日出予定時間(6時35分)の20分前にベランダに立った。

すでに東の空は明るく、都心や富士も確認できる程度には明るくなっていた。
下の写真は6時18分撮影したものだが、
ほとんどの雲が左右に流れていたが、明るい部分のオレンジに輝く雲は左から右へと流れていた。


6時27分、日の出が迫って来ると雲が茜色に輝き始めた。


やがて、上空から西に位置する富士山方面に至る雲まで茜色に染まった。
見ている間にもどんどん変化してゆく雲や空は、
その美しさのピークがどこにあるのかが判らないため何コマも撮らなければならないが、
朝焼けの規模が広くなりすぎると、とても一枚の写真では撮り切れないため、
ときにはパノラマ撮影という手段を選ぶことになる。
下の写真は6時29分にパノラマ撮影。


やがて日出。太陽が出ると富士がやや赤みを帯びて輝いた。
昔、日出前に赤く輝く富士の姿(赤富士)を「三ツ峠」山頂近くで観たことがあるが、
その三ツ峠では今日も赤富士が見られたことだろう。
下の写真は6時41分撮影。


スカイツリーも都心のビル群も朝日を受け輝いていた。
下の写真は6時44分撮影。


今日の上空は西からの風が強く吹いていたようで、
西から東へと直線的な雲が流れており、
上空を東西や西東に通過する飛行機雲も多く、さらに一部の雲は風に拡散されていたため、
太陽の上昇と共に、大気光学現象が見られるものと予測し、
半日、観天望気で過ごすことにした。

下の写真は6時44分撮影。
飛行機雲から変化したと思われる筋状の雲が多かった。


予測どおり、9時ごろには太陽の周りを囲む日暈の一部と、
薄雲が通過するたびに「幻日」現象が見られた。
下の写真は9時02分撮影で、太陽の右側に現れた幻日で、
巻頭の写真が、9時03分撮影の左側に現れた幻日で、色彩の並びも左右逆になった。
夕刻の幻日よりも色彩がクリアーだったが、
巻頭の左側の幻日は雲の流れが速く直ぐに消えてしまった。


更に、太陽の直ぐ近くを通過していた雲では「彩雲」現象が見られ、
下の写真は9時28分撮影。


太陽と地平の中間(下の写真中央)には「環水平アーク(横に伸びる虹)」が発生しかけていたが、
下の写真(10時06分撮影)よりも濃くなることはなかった。


晴れた日で薄い雲が流れているときは様々な大気光学現象が見られる確率が高く、
時には空を眺めるのもおすすめ。
私は航空機の音がすると反射的に空を見上げているが、
高卒後まもなく所属した海上自衛隊航空隊列線整備隊での習慣が抜けていないようです。
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