MAICOの 「 あ ら か る と 」

写真と文で綴る森羅万象と「逍遥の記(只管不歩)」など。

黒筋冬枝尺、初冬の秋茜、野薊の種子の旅立ち、など

2015年12月02日 | 21世紀の森と広場で(松戸)

昨日の21世紀の森と広場を散歩中に、
小さな蝶のような個体が百頭近く乱舞していた。
場所的には、下の写真の突き当たり付近の刈り込まれた雑木林の中で、
右側がバーベキュー広場(有料)。


逆光の中で白く輝きながら乱舞していて、近くにも寄って来たが、
なかなか止まらない。シジミチョウの仲間のようでもある。
肉眼では多くの個体を認識できるのだが、
いざ写真を撮ろうとしてファインダーを覗くと、
3mほど先の個体以外判然とせず、置きピン(予め距離をあわせて置く)で撮ったが、
30枚ほど撮って3枚程度しか写ってなかった。
そのうちの一枚が下の写真。


上の写真では見つけることが出来ないと思われるが、
PCで拡大し隅々まで探して見つかる状況だった。
上の写真からピクセル等倍で加工したのが下の写真。


更に、一瞬止まったところを撮れたのが下の写真。
触覚が棍棒状でないことから「蛾のようだ」と言うことまでは判ったのだが・・・・


なかなか止まらずマクロ写真が撮れなかったのだが、
別の場所で目の前に止まっているのを発見した。
やはり蛾のようである。


で・・・・名前は?
約1時間ほどNet検索をしたが不明で、
季節柄「冬の蛾」で検索すると直ぐにヒットし判明した。

蛾の名前は「黒筋冬枝尺(クロスジフユエダシャク)」で、
冬だけに出現して繁殖行動する、フユシャクの仲間であることが判明した。
更に飛んでいるのはオスで、メスは羽が退化して飛べないようである。

11月27日の大町公園でも目の前に現れていたのを撮っていて、
このときも検索したが不明だった。
下は大町公園薔薇園近くで撮影した個体。


昨日はこの時季にしては珍しい「秋茜」にも遭遇していて、
これなども師の言う温暖化の影響なのかもと思う。
ウンカやアブラムシの成虫と思われるものがまだ飛んでおり、
生き永らえるための餌はまだ豊富のようである。


巻頭の写真は「野薊の綿毛」で、微風の中でゆらゆらと揺れていた。
綿毛についている種子は丸々として実入りが十分のようで、
別天地で新たな花を咲かせることは間違いなさそうである。
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