今年は、散歩がてら「大町公園」に行くことが多くなった為か、
私にとって初見の昆虫類に出会うことが多くなった。
で・・・今日は犬桜の葉の裏にいた「スカシカギバ」で、
表からは翅の一部だけが見えていたものを、
興味本位で葉を裏返しした結果発見した。
翅の中央の透けている部分の周囲が、朽葉の端のようにこげ茶色に縁取られているなど、
この蛾の模様の驚異の進化に驚嘆してしまった。
翅の透けているところが緑色に見えていたので、
緑色の模様の蛾であると思っていたが、
数枚撮った写真を確認していると、翅の向こう側の犬桜の葉の葉脈が確認でき、
「翅の透けた蛾」で検索した結果スカシカギバ(翅の開張は4~6cm)と判明した。
有る県ではレッドブックに記載されるほどの希少種だったのである。
蛾についてはそのほかにもいろいろ撮っているが、
チャドクガのように「毒蛾」も存在することから嫌われることが多く、
ここでも余り紹介することはないのだが、
ついでなのであと3種ほどを紹介します。
「カギバアオシャク」翅の開張4~7.0cm、5月27日撮影。
美しい緑色を帯びた蛾で、これも今年初見。
名前に「シャク」がつくのは、幼虫時代は尺取虫だったということである。
基本的に小さな青虫も尺取虫も嫌いだが、蝶のように化身したものは意外と写真的に美しいのである。
頭部のビロードのような毛や、櫛型の触覚、大きな目も面白い。
数回、フラッシュを焚いて撮っているが、昼間は寝ているのであろうか何の反応も示さない。
最も、飛び立つようなことがあれば、
私は蛾を撮ったリ近付いたりはしなかった事だろう。
「ベニスズメガ」翅の開張5.5~6.5cm 6月日撮影。
昨日、湿地の葦やマコモの生い茂る3mほど先に止まっていたのを見つけた。
離れていたので大きさは確認できなかった。
「ヨモギエダシャク」翅の開張5.5~6.0cm
名にヨモギを冠しているが、広範な植物を食べるようで、波型模様が面白い。
「ユウマダラエダシャク」翅の開張3~4.5cm
それほど大きな蛾ではないが、3~4cmに込められた模様の確かさに驚かされた。
今日は5mmほどの小さな蛾も見つけたが、まだ名前の特定が出来ていない。