朝から曇っていて、今にも降り出しそうな空模様だったが、
午後からは薄日も差してきたので、21世紀の森と広場へ。
園内にある紫陽花の一部が見ごろになってきていたので、
紫陽花の植栽されている遊歩道へ。
が・・・・
紫陽花よりも紫陽花に集まっている昆虫が面白い。
珍しい昆虫に出会うのは偶然でしかないのだが、
ゆっくりと捜し歩くことによりその偶然性の確率は高くなる。
今日もその偶然に出会った。
最初は「ヨツスジハナカミキリ」。
名前のように花に集まるカミキリで、
肉眼では確認できなかったが、画像処理をしていて
黒と金色の縞模様の美しさに驚かされた。
次は紫陽花の葉にぶら下がって、
ほとんど動きのなかった「ナナフシの子」(巻頭の写真)。
どうするのか見ていると、やがて姿が見えなくなったので、
葉の裏を返してみたところ、下の写真のように脱皮中だったのだある。
ナナフシの脱皮中を見たのは初めてで、
脱皮する昆虫の仲間であることもはじめて知った。
脱皮を終えたナナフシは、暫くその場に留まっていたが、
成虫になるまでには4~9回ほど脱皮するようである。
ザリガニやカニなどの甲殻類の脱皮は知られているが、
この脱皮をしているときが一番外敵から攻撃されやすいわけで、
ナナフシが大きめの紫陽花の葉の裏で脱皮していたのも、そのような理由からであろう。
自然の中に遊んでいると、様々な昆虫の意外な行動や姿態を見ることがあるが、
解明されていないことも多いようで、Net検索しても不明のことが多い。