MAICOの 「 あ ら か る と 」

写真と文で綴る森羅万象と「逍遥の記(只管不歩)」など。

フラッシュ光に反応し瞬時に翅を閉じる「キマダラセセリ」を連写で撮ってみた

2015年06月18日 | あらかると

もしかすると、永久に知ることはなかったかも知れないのに、
ひょんな事から知リ得る事がある。

今回もその一つで、
キマダラセセリを撮っているときは曇っていてやや暗かったので、
日中シンクロ(昼間の撮影時にストロボ(フラッシュ)を焚くこと)を試みたところ、
翅を開いていたはずなのに、閉じて写っていた。


翅の模様の美しさが良いので、閉じていては写真には成らない。
数回試みたが、なぜかいずれも閉じているのである。
撮る前も撮った後も蝶は翅を開いて居たのに・・??????。
フラッシュを焚かないときには、
下の写真のように翅は開いた状態で普通に写っている。


どうやら、フラッシュに反応して閉じているようだったが、
単写では状況が掴みきれないので、
左手にCANON-A650を持ち、
右手でA570の秒12コマの連写設定で撮って見た。
連写中にA-650のシャッターを切りフラッシュを焚き、
連写した画像を確認したところ、
やはり、フラッシュを浴びた瞬間に翅を閉じていたのである。

下の写真は、秒12コマで連写した画像を、
フラッシュ照射事前後のコマを8枚並べたものだが、
上の段、2の写真がフラッシュを受けた瞬間の蝶で翅を閉じた。
更に・・
翅の鱗粉が光を反射させたようで、両側に反射した金色の光が写っていた。
翅を閉じるのは早かったが(1秒12コマ連写なので、12分の1秒よりも早く反応し閉じたことになる)、
翅を全開するまでには数コマの時間(約0.5秒)が掛っている。


別の日に同じ事をキマダラセセリに照射して撮ったが、
翅を開くことはなかったので、同じ仲間でも個体差が存在するようである。


以前、マダラアシナガバエについても、
似たような事例をこのブログで紹介している。


こちらの動きはもっと素早く、フラッシュが焚かれてカメラに写っていたのは、
撮る前の体勢とは逆向きになっていたのである。


自然界に遊んでいると「自分にとっての新発見」が多く、
そのような時は常に写真を撮るようにしており、
撮ったものの名前が不明の時はネットサーフィンして追求するのだが、
なかなか見つからないことがある。
が・・・・・
人生の暇つぶしと思えば「飽きる」まで遊べ、
野に出れば新たな発見があるので、自ずとネット検索も上達する。

巻頭の写真は、クマノミズキの花で吸密する、キマダラセセリだが、
翅の特徴だけで名前のわかる蝶も多くなってきた今日此の頃である。
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