日本においては、蝶と蛾は明らかに区分され、
蛾の仲間には毒蛾などもいることから嫌われることも多いが、
一部の蛾は蝶の様に美しい模様や色彩を持つものも居る。
あるとき、ネットで見つけた「セダカシャチホコ(背高鯱鉾)」の、
正面からの写真の可愛いさに魅せられ、その蛾を探してみようと・・・・・
セダカシャチホコを探しているうちに様々な蛾に遭遇し、
蛾の世界の面白さに気づいた。
時期的なものかもしれないが、
今月になって様々な蛾の写真を撮る事が出来、
ついに、今日の大町公園で「セダカシャチホコ」を発見した。
しかし、
写真を撮った時はその探している蛾とは気づかなかったために、
正面やや下からのベストショットが撮れず、
巻頭の写真しか取れなかったのである。
セダカシャチホコのユニークさはネット検索で見ることが出来る。
また、昨日は団地7階の共用通路の壁に張り付いていた、
「ツマキシャチホコ(褄黄鯱鉾)」を発見した。
遠目には桜の木の破片が付いているように見えたのだが、
垂直の壁に木片が付いている筈もなく、
用心のため部屋鍵の先端で触ったところ、
慌てたように翅を広げたので蛾の仲間とわかった。
名前は検索して判明したのだが、
やはり正面からの写真には蛾の特長の一つである大きな目が写っていた。
昨日は21世紀の森でも数種の蛾を発見している。
これまでにも何度か撮っている、
「ウンモンスズメ(雲紋雀)」が小屋の天井にぶら下がっていた。
お腹の大きさなどから雌のウンモンスズメと思われる。
天井にぶら下がっていた・・・・と言うことは、
ウンモンスズメの翅裏も撮る事が出来るわけで、
当然、初めて見る裏側を撮ったのだが、
表翅の緑がかった雲のような紋よりも美しいものだった。
下の写真は、同じ21世紀の森と広場で見つけた、
「シロツバメエダシャク(白燕枝尺)」
真っ白な羽毛に、ウサギのような赤い目が面白い。
「カバイロモクメシャチホコ(樺色木目鯱鉾)」
天井に止まっていたため、下からの写真しか撮れなかったが、
やはり夜飛ぶために必要な大きな眼をしているのであろう。
真昼、蝶の様に飛ぶ蛾もいるが、
殆どの蛾は昼は活動をやめていて、
カメラを近づけても急に飛び立つようにことはなく、
写真としては撮り易い昆虫の部類と言える・・・のだが・・・・・
チャドクガのように風に飛んで来る毛を浴びただけでかぶれる場合もあり、
注意は必要である。