MAICOの 「 あ ら か る と 」

写真と文で綴る森羅万象と「逍遥の記(只管不歩)」など。

山早苗と緑小灰蝶B型と蕗飛蝗幼虫の揃い踏み

2015年06月06日 | 大町公園(市川市動植物園)にて

早朝には降っていた雨が止み、
8時過ぎには青空なども見えてきたので、
いつもの大町公園へ。

薔薇園の雨に濡れた薔薇は写真的には面白く、
流れの速い雲間から日の光が差し込んでくると、
水滴はダイヤモンドのように煌く。

遊歩道を歩いていると、山早苗(ヤマサナエ)が飛んで来て目の前の葉に止まった。


その山早苗を撮っていると、
今度は更に近くに緑小灰蝶(ミドリシジミ)がやってきて、
翅を広げ始めた。


やがて巻頭の写真のように全開したのだが、
模様がこれまで見たものとは異なるので、雌のようである。

やがて、ミドリシジミは場所をヤマサナエの奥(下の写真右上)に移動した。
ヤマサナエとミドリシジミが並ぶのは私にとっては初めての光景で、
さらに、後で確認すると、ヤマサナエの頭部近くに蕗飛蝗(フキバッタ)の幼虫まで写っていた。


必要な写真は確保したので観察をしていると、
望遠レンズ付カメラを肩から提げた老紳士とその奥様と思われる人が通りかかった。
三脚を持っていなかったことから、狙っているのは野鳥以外だろうと、
「ここに、ヤマサナエと翅を広げたミドリシジミがいますよ」と、
指差しして紹介すると・・・・
直ぐにわかったようで「ありがとう、おおー、ミドリシジミのB型だよ」と撮り始めた。

初対面のご夫婦だったので私はその場を離れたが、
暫く撮り続けていたようだった。

B型というのは初耳だったので、Netで調べると、
ミドリシジミの雌には、模様の変異型があり、
模様に寄ってA、B、O、AB型に分けられるのだという。
ということは、
一目でB型と判断できた老紳士は、相当な博学者であったと言うことである。

薔薇の花弁に止まって休んでいた筋黒白蝶(♀)


咲き始めている花菖蒲では同じ筋黒白蝶の雄が吸蜜をしていた。


小さいながらもギンバエのように輝く「マダラアシナガバエ」が、
葉に止まっていた。

場所的に暗かったので、フラッシュを使ったが、
なんとこのハエは感覚が相当に鋭いようで、
フラッシュに反応して飛び立っていたようでブレてしまった。
下の写真は、シャッターを押したときは左を向いていたが、
写っていたのは右向きになっていた。


静止した姿が撮れたのは、6回目のシャッターを切ったときなのである。
このときのシャッタースピードは200分の1秒だったので、
それよりも早くフラッシュの光に反応していたことになる。


昆虫の世界は、摩訶不思議な世界でもあったのである。
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