WALKER’S 

歩く男の日日

1日目 (2) バルトの楽園

2008-05-22 | 08年四国の旅
 鳴門西のバス停は南側に到着します。霊山寺は南東の方角にあるのでそのまま南側の出口から下りかけたのですが、こちらに下りると道がない。あわてて地図を思い出し、神戸大阪方面のバス停へ向かう。トンネルをくぐって北側の道に出ないと霊山寺には行けないのです。高速沿いの北側の道を東へしばらく行くと階段になっていて、階段を下りたところの交差点をそのまままっすぐ行くべきなのですが、その前に左へ折れてバルトの楽園に行きました。
 ここが、日本で初めて第9が演奏された場所であることは5年前に初めて来たときから知っていたし、その記念碑も見たのですが、肝心のドイツ館は見学できないままでした。目的はあくまで霊場を巡ることなので。でも今回は充分時間を見込んで近いバス停に降り立ったので、まずは見学です。
 想像以上に立派な建物でした。それもそのはず、このドイツ館は2代目なのでした。最初のドイツ館は36年前に建設され、新しいものは15年前に建設されました。ドイツ兵俘虜収容所はこのドイツ館から南へ500mぐらいの所にありました。ぼくは映画も見たし、映画の参考にもされた中村彰彦氏の「二つの山河」も読んだけれど、本当にそんなことがあったのだろうかといまだに信じられない気持ちが拭い去れずにいます。さほどに、ここで行われたことは奇跡としか言いようがないように思える。そしてその奇跡はベートーベンが9番シンフォニーに込めた理想を具現したことにほかならない。
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