WALKER’S 

歩く男の日日

今年初めての宿

2018-05-16 | 日記


 宿毛のまなべ旅館、何年も前から佐藤さんにぜひ泊まるように薦められていた宿、2年前は朝一でバスに乗る行程だったのでやむなく諦めた、この宿の朝食は7時から。
 歩き遍路宿びざんのご主人も、この宿はとにかく最高だったとしみじみ語られます。

 夕食はこれだけではなく、

 これがメイン、めちゃめちゃうまかった、今年四国で頂いた夕食の中で一番うまかった。今まで100軒以上の宿で夕食を頂いたけれどその中でもベスト3に入るくらいうまかった。熱々でお肉もたっぷり野菜もしゃきしゃきで箸が止まらないくらい、
 施設も全部新しくて部屋に洗面バストイレも付いている、ユニットバスが苦手な人は1階に家族風呂もあってぼくはもちろんそちらに入りました。
 新しい宿で、へんろ地図に掲載されたのもごく最近で知らない人の方が多いというのは至極残念なところです。2食付き6700円。

 客観的に見るとまなべ旅館は特Aの宿であることは間違いないしどなたにも安心してお薦めできる宿ですが、ぼくが今年気に入った宿は別にあります。
 70番本山寺のすぐ側にある一冨士旅館は昨年薦めた田尾さんのブログにあったように昔ながらのいい遍路宿で癒されました。迎えてくれる第一印象がちがう、一人のお客さんを迎え入れるということではなく、1日中何十キロも歩いてきたお遍路さんを迎え入れるその気持ちが自然に女将の身体全体から伝わってくる、ぼくが遍路宿に一番求めているのはそのことだったと改めて思い起こさせてくれる宿、お遍路だったらどんな宿でも泊めてくれるだけでありがたいと思え、ランク付けなどするなと言われることもあるのですが、重い荷物を背負って40kmも歩いて、それでお金を払って泊まるのであればやはりちゃんと気持ちよく迎え入れてくれる宿を選びたい、全部でなくてもせめて30泊する内5軒や6軒はそういう宿に泊まりたいというのはわがままでも贅沢でも何でもないと思う。
 同じように感じ入ったのが焼山寺から10km下りてきた(順打ちの場合)所にある植村旅館、ここの女将も本当にお遍路の気持ちが分かってくれるいい感じの人でした。この宿は本館の急階段に文句を付けていたブログを見たことがあるのであまりいい印象を持っていなかったのですが、来年以降もできるだけ泊まるようにしたいと思っています。本館の方のトイレは和式だけで女性には辛いタイプでもあるので一般にお薦めすることはしませんが、ぼく個人の好みとしては断然◎、神山の町の方の宿より安いし翌日の行程も楽になるのでいいことずくめです。逆打ちの人には大きなおにぎりのお接待もありました。

 素泊まりでとまった8軒のうち、やまもも、40010,お宿日和佐、ビジネスホテル八幡は文句なしのお薦め宿です。
 内子駅近くにあるお遍路ハウスやまももはHPで見ていて分かっていたつもりでしたが、それでもびっくりのすごい宿(家)でした。7年ほど前に建てたばかりと言うとおり全部ぴかぴかで広くて持て余しそうなくらい、3500円で一組限定、これはすごいと言うしかありません。内子に泊まるお遍路さんは多いはずですが、昨年開業したばかりで全然知られていなくて予約はあまり入っていないようです。お遍路ハウスのサイトを見つけた外国人の方がよく泊まるくらいだと奥さんは言っていました。ご主人は翻訳アプリのボイストラの講習も受けてきたそうです。
 岩本寺の5km手前、ゲストハウス40010は相部屋で3000円、ひとつある個室を一人で使えば4500円、二人で使えば7000円です。ぼくが泊まったときは同宿者がいなくて4人部屋を一人で使う形に、全部きれいにリノベーションされてほとんど新築と言ってもいいくらい快適でした。外国のお遍路さんで野宿もする人も少なからず泊まるというので英語の野宿案内と日本語の宿案内を渡すと、必要な人にはコピーして渡すと言ってもらえました。アヤカ先生は本当に明るくて人を喜ばせるのがうまくて、ありがたかったです。
 お宿日和佐はやっと日和佐にお薦めの宿を発見、という感じです。こちらも古民家をリノベーション、風呂トイレ洗面ダイニングはきれいになって、部屋は昔の趣を残してそれがまたいい感じです、夕方になると奥さんが木の雨戸を閉めに来てくれる、こういう本物の雨戸を見るのは何年ぶりでしょう。素泊まりですがコーヒーはフリー、朝は食パンも用意されています。今年の夏、泰仙寺と弥谷観音に行くときにまた泊まります。
 最後の日に泊まったビジネスホテル八幡は素泊まりで5724円、遍路宿としては高いのですが、それでも十分納得できるくらい気持ちよかったです。風呂とトイレが完全セパレートで風呂が広い、部屋も広い、液晶もでかい、普通のビジネスの2倍近いくらいの広さでいい気分でした。うどん屋さんはすでに閉店の時間でコンビニでパンを買うと6500円ほどですから、これは大満足でしょう。