WALKER’S 

歩く男の日日

26日目 お遍路ハウス横屋~民宿青空屋

2017-07-29 | 17年四国の旅

 新居浜から伊予三島まで電車に乗るので、朝食は頼まなかったのですが、6時前にモーニングコーヒーを煎れてもらい、おにぎりと紙パックのお茶もお接待でいただきました。栄福寺でお話しして小松でも同宿だった、Yさん夫妻にこの宿を勧められなかったことを本当に後悔しました、二人はぼくが勧めたMISORAに泊まっているはずです、宿を訊かれたときにはお遍路ハウスのパンフレットも持っていなくて電話番号も登録しているかどうかはっきりしていなくて、説明するのがややこしいと思ってこの宿のことは言えませんでしたが、本当に勿体ないことをしてしまいました、


 横屋を5時48分に出発、6時24分の電車に乗って6時56分に伊予三島に到着です。三島から三角寺までは、いつもは赤線が引かれていない一番新しい近道ばかりを歩くようにしていますが、今回は遠回りの赤線の道、太陽の家の横を通る道を行きます(赤線の近い方の道は前に一度歩いたので)。
 写真は三島駅から38分、戸川公園へ向かう右折れの交差点を300mほど直進したところです。この道は初めて歩くのですが、正確には最初ではない、初めて四国に来たとき戸川公園へ折れるポイントが分からなくなってこのあたりをうろうろ彷徨いました。



 さらに1分来たところに色あせた遍路シールがありました、この道を来る人は少ないでしょうが一応赤線が付いてますから、


 さらに2分来たところで右上に上がったのですが、これは間違いで、そのまま真っ直ぐ行くと右に上がった道が下って合流してきます、いつもちょっと詰めが甘い。


 違う道を登って下って正しい道に合流します、


 これは迷いそうな分岐、道しるべはなかったのですが手書きの地図を持っているので迷わず右折、


 橋を渡る右折れの所には矢印がありました。


 橋を渡って50mで左斜め後ろ、ここは矢印がないとはずす可能性が高い、


 折れてすぐのところには矢印があったのですが、手前には見あたりません、地図をよく見ていないときびしい、


 池の淵をいきます、


 池を離れるところ、ちょっとややこしそう、三島駅から49分、7時47分。


 ここは迷わない、


 向こうの建物が太陽の家、


 太陽の家の入口の前を通過、


 矢印を確認しつつ、


 ここから山登りが始まるか、


 右後ろに折れます、福岡のIZUMIさんがここで迷いそうになったと言うけど、分かりやすい道しるべがあります。


 後ろの道に入ったところにも矢印、


 歩きやすい道ですが結構な傾斜です、


 太陽の家から13分で太い舗装道に合流ですが、すぐ短絡路脇道に入ります、


 ほんの短い脇道ですが、赤線があるので押さえておきます。


 1分ほどで太い道に合流、


 昔の道の椿堂への分岐、2年前一野屋に泊まったので、ここまで下りてきたことはあります、その時は椿堂まではいかなかったので、今回はまたここまで下りて椿堂まで敢えて遠回りの道を行きます、今は赤線はありませんが昔の地図には赤線がありました。
 ここから少し先で上から降りてくる男性が、よく今の道に入れずにこの道を降りてくる人がいるので、尋ねてみると、足を痛めてバスを使いながら巡っている、この下からバスに乗るそうです。


 8寺26分、伊予三島駅から88分かかって65番札所三角寺に到着です、分かっていたけどかなりの遠回りです、途中迷いやすいところもあるから行かないようにとアドバイスすることになるでしょう。


 来年のお遍路には間に合います、


 三角寺を8寺45分に出発、同じ道を引き返して11分で椿堂への分岐です、
新しい近道に入れなくて、間違ってこちらに下りてくる人が時々いるようですが、白黒のへんろ地図にはちゃんとこちらの道にも赤線があります。
 白黒の地図には三角寺へ上がってくる二つの赤線の道に赤線はなく、ぼくがいつも使う新しい近道にだけ赤線があります。


 右に折れたところ、2年前歩いたばかりだから大体覚えています、


 雲辺寺山が見える、今日中にあのてっぺんに登って4km下る、でも昨日2000mの山に登って下ってきたから、


 分岐から15分、右に折れて橋を渡ります、ここからは初めて歩く道です。


 橋を渡ってから14分、古い道しるべがありました、奥之院へ五十八丁、雲辺寺五里、箸蔵寺七里、紛れもなくここが昔の遍路道、遠回りした甲斐がありました、


 大正四年二月、


 道しるべから6分、県道に合流します、


 矢印、

 道しるべも、三角寺から45分かかっているから時速6km出ていません、少し登りもあったし、昨日の疲れもあるからがんばりません。


 ここは県道5号、昔の道ではなくなったけど、ここに古い山道が続いていたはず、


 三角寺から47分ほどで、平山のバス停に到着しました、近道だと35分ほどで歩くはずだから12分、1kmほどの遠回りになるでしょう。

 2時間以上歩いたので平山の休憩所で長めの休み、いつもは椿堂まで休みませんが遠回り、遠回りでちょうどいいところです。しばらくすると三角寺で顔を合わせた男性がやってきたのでしばらくお話しします、MISORAが改装でお休みだったので困ったという話、横屋のことを教えるとたいそう残念がっていました、昨年も感じたけれど、新居浜で区切る人はぼくが思っているよりずいぶん多い、小松からMISORAまで19.5km、MISORAから伊予三島駅まで23.7km。小松から土居の松屋旅館まで31.9kmはちょっとしんどいという人の方が多いのかもしれません、だとすれば情報が行き届けば横屋の予約はとりにくくなるほどの人気になることは間違いないでしょう。
 平山では30分ほど休んで、椿堂へ、
 10時40分に椿堂に到着、今回は初めて境内に入らずそのまま先に進みます、まだ宿まで4寺間近く歩くのでそんなに余裕がある訳でもありません。
 椿堂から境目峠の登り口まで42分、ベストより5分遅れ、天気がすごくよくなって暑くなって、眠気におそわれて、4kmほどの間に2回も休みを入れてしまいました、緩やかな登りになって調子の出にくい区間ではあるけれど、これだけ苦労したことは覚えがありません。時速は5.6kmほどでした、
 登り口からは少し調子を取り戻し、境目峠からはほとんどフラットで林の陰になって涼しくて、完全に息を吹き返した感じの歩きです。曼陀道との合流ポイントまで59分、前回と同タイムでした、この道は2回目。この境目道は曼陀道より1kmほど長くてその分時間もかかりますが、本当に気持ちよく歩ける数少ない山道の一つ、雲辺寺を前に一旦調子を整えることもできるし、岡田に泊まらない限りはずしたくない道になりました。
 合流ポイントからは、昨年は完全にペースがつかめず、やられた、という感じの登山になってしまったので、慎重に休憩、水と食塩も十分にとって体調を整えます、思えば6巡目以来登り口は境目道が1回、佐野からが3回、池田からが2回、そのいずれもが途中で息が切れたりお腹が痛くなったりで意図せぬ休憩を迫られるような不甲斐ない登山がずっと続いていました。鶴林寺や太龍寺の登りが最近ずっと想定以上のよい登りができてきているのと対照的です。
 そういう思いの中で、合流ポイントを12時50分に出発、


 13時57分、66番札所雲辺寺に到着、残念ながらベストより2分遅れの66分でしたが、非常に落ち着いた安定した登りができました、もちろん立ち止まって息を整えることもありません、過去6回に比べると一番納得のできる登山になりました、タイムが追いつかなかったのは、昨日の石鎚登山と、今日の天気がよすぎたせいだと思われます、来年はタイムが出そうな気もしますが、残念、逆打ちです。
 宿まで1時間、大分余裕ができたので、ゆっくり40分ほど休みました、


 雲辺寺を14時38分に出発、下りも快調でした、タイムを狙ってもいいかという気になるほど足は動くし、道も読めて合わせて行くことができました。登りに関してはまだまだ厳しいですが、下りに関しては横峰寺も雲辺寺も読みながら思い切った歩きができるようになっています、今日に関して言えば、昨日の石鎚の下りがあったので、それに比べると3分の1で本当に今までにないほどの余裕でした。
 舗装道に下りてきたところでちょうど前を行く男性が見えました、この時間にここまでということは昨夜岡田に泊まられた田尾さんに違いないと、思った通りでした。田尾さんが岡田から青空屋だというのは、昨日岡田に泊まられたブログ仲間のSさんからメールをもらっていました。追いついて二人並んで最後の500mほどをのんびり歩きます。田尾さんはお遍路は何回か歩かれていますが雲辺寺を歩いて下るのは今回が初めて、4kmとは到底思えないぐらい長かったといいます、
 15時56分、青空屋に到着、昨年に続いて2回目の投宿、昨年は最初で最後だと思っていたのですが、やはり戻ってきました、お遍路だったら一度知ってしまうとなかなかはずすことはできません。


 最初はこれだけですが、


 熱々の天ぷら、


 さらにイノシシハンバーグ、
 田尾さんが、ビールを飲みたいけど、そんなに飲めないからと、ぼくに半分飲むように勧められました、お酒は普段は飲まないようにしていますが、今年は鮒の里の食前酒をいただいて、その前は2年前の曼陀羅オフ会で日本酒1杯、5年前に牟岐のあづまで食前酒、その前になると8年前、ビールはいつ飲んだか思い出せないくらい昔のことになってしまいました。10年ぶりくらいに飲んだビールは、今までで一番美味しいビールになっていました。
 田尾さんには本当にプライベートなことから何からいっぱいお話を伺いました、中身は書けないのですがお遍路というのは本当にすごいものだなと改めて感じ入りました、お遍路は人によって様々なものですが、こういうすごい歩き方もあるのだと、しっかり心に留めて、歩き続けたいものだと思いました。