WALKER’S 

歩く男の日日

25日目 成就社~頂上社~伊予西条駅

2017-07-24 | 17年四国の旅


 玉屋旅館は朝食は何時からでもいいと言われたので6時にお願いしました。でも周りの建物全部の電気が落ちて、夜中の何時かは忘れたけれど、部屋の照明も夜中の間は使えなくて、電力が回復したのは5時過ぎ、結局のところ6時より速く朝食をお願いするのは難しいかもしれません、冷蔵庫は別の電源があるのかと思ったり、


 雨はあがっています、でも成就社の遙拝殿から石鎚の峰は全く見えませんでした、本殿、遙拝殿ときっちりお参りをすませ、神門をくぐったのは6時30分でした、9分で最初の道しるべ、成就社から最初は下っていくので時速4km、


 成就社から10分、霊峰石鎚山 遙拝の鳥居


 成就社から19分、時速は3.5km、


 成就社から34分、時速は2.8km、下りの部分も含めての速さだから、これからはさらに急な登り一辺倒になるはずだから、まだまだ遅くなっていく。


 試し鎖、体力に自信のない方は近道へ、成就社から48分です、


 杖(傘)を持っているので鎖は当然回避します、Mさんから知り合いの方が滑落されたと聞かされていたので尚のことです、お遍路は全て迂回路が普通でしょう。


 成就社から62分、時速は2.03km、まだまだ遅くなるはずです、


 最初の3割が下りだというのが何とも言えないところ、成就社からまだ250mほどしか登っていない、ここからまだ400m近く登ることになります、成就社から70分の地点。


 成就社から76分、時速は2.05km、でもあと30分では無理でしょう、


 成就社から80分、1の鎖です、


 現在は山頂まで木製、金属製の階段や鎖が整備されて初心者でも無理なく登れるようになっているけれど、それらが何もない時代には上級者でも過酷な登山に違いなかったはずです、このような霊山に誰もがなにげなく登れるようになってもいいのだろうかと、昨日とは全然違う登りやすい階段を踏みしめながら考えてしまいます。


 このような木製の階段が初めの頃からずっとず~っと整備されています、整備されすぎて登山という感じがしないほど、


 土小屋への分岐です、八丁坂で同宿だったご夫婦はここまで下りてきて右折したということです。前の距離表示からの400mを15分で来たので、この間は時速1.6kmです、それでも昨日のがれ場より1.5倍以上速い、


 ここが最後、なので使わせてもらいます。もちろん百円玉を投函します、この10年以内にできた新しい施設です、制作,維持管理の大変さを思えば寄付をためらうことはありません、


 あと500m、


 星が森から拝んだ時に幾筋かの雪渓が見えていたから、でも登り続けているせいか全然寒さは感じません。


 雲の中で視界は50mもないので遠くの景色は撮影はできません。


 あと400m、この100mに12分かかっているから時速は0.5km。


 3の鎖への道。


 雲がかかって視界がないのでよくわかんないけど、晴れていたらものすごく怖いところがいっぱいあったかもしれません。


 成就社から113分(正味の歩行時間)で頂上社に到着しました、風が強い、帽子が飛ばされそうなくらい、怖い、何も見えない、
 作法通り頂上社できっちり参拝、せっかくなので御朱印もいただきました、外に何も撮るものがないので頂上社を斜め下から遠慮がちに撮らせて貰いました、ご神体の撮影は禁じられているので、これでもちょっと問題あるかと思ったくらいでした。


 頂上社のすぐ手前にある頂上山荘、家田荘子さんの定宿です。こんな処に必要なのかという気もしますが、
 この時には、もう最初で最後、2度と来ることはないと思っていたのですが、つい先日MBSちちんぷいぷいで河田アナが登って、この日と同じような天気だったのに最後雲の切れ間から天狗岳を拝むことができた。家田荘子さんはこの7月に登ってほぼ完璧な晴天、ブログの写真を見せられるとやっぱり悔しい、来年の紅葉のいい頃にお遍路とは関係なくいい天気を選んで再挑戦したいと思っています。


 頂上社から成就社までの下りは同じ道なので写真は撮りませんでした、20人以上の登山者の人とすれ違いました、成就社に戻ってきたのは10時15分、頂上社から86分かかりました。地図の設定は90分で、それとほぼ変わらないのが意外でした。地図の登りの3時間の設定は正しいですが、下りは2時間かかる人が多いと思います。
 伊予西条からのバスは始発はロープウェイ駅に8時37分到着、帰りは15時17分発ですから、お遍路でも伊予西条駅の近くで連泊すれば1日余分にあけるだけで無理なく登ることができます。もう1本遅いバスもあるので、かなりゆる足の人でも大丈夫です。


 昨日登ってきた黒川道の合流ポイント、10時28分。


 分岐点に道しるべ。


 今宮道はスキー場のゲレンデをもろに横断しています。向こうの道しるべがなかったらかなり迷うところ、10時29分。


 地図では5.1kmとなっていますが、こちらの方が正確だと思います、実際に歩いた後の感想。


 成就社と河口のバス停の標高差は1200m、雲辺寺から青空屋までの下りの、標高差も距離も1.5倍になるから1時間半ほどで下れるものだと想定していましたが、そんな甘いものではありませんでした。10時30分。


 よく整備されて歩きやすい山道です。10時31分。


 道は悪くないけれど、2000m近くまで登って下ってその続きだから、足が、ひざが、かなり疲労して思うように動かなくなっています、本来の下り方よりもややゆるいかばったような歩き方になっているかもしれません、10時48分。


 林道を横断します、11時21分。


 登ってくるときも絶対迷わないはずです、本当に天国と地獄、11時22分。


 今度はしばらく林道を歩くみたいです、11時27分。

   トトロ  2017-07-26 20:06:57  石鎚山晴天満足登山時期は5月下旬はおすすめです。また、頂上泊は夜空の星、月と天狗岳のコントラストに、日の出にと最高ですよー山屋のひとり言ー


 前の写真から7分、ここから幅の広い林道を歩きます。11時34分、成就社から1時間20分なのでもう県道は近いかと思っています。


 舗装道だからこのまま県道に繋がっているかも、


 と思ったら6分でまた山道に入ります。


 登りの道でもあるからどちらからでも分かりやすい道しるべ、


 舗装道から山道に入って34分、今度は本当に県道が見えました。


 12時15分、成就社から116分で何とか今宮道を下りきりました。時速は3kmちょっと、焼山寺の下りも、横峰寺の下りも、雲辺寺の下りも4km以上出せるから、やはり相当厳しかった、山道そのものは足場の悪いところは少ないし傾斜が急なところも多くはない、2000mの所からほとんど下りっぱなし、10km以上下りっぱなしというのがとにかく破格、成就社から下り始めていたらもう少し違う結果だったかもしれません、ひざ当たりがガクガクよろよろ、でも痛みというほどのものはありません。


 河口のバス停で10分ほど休憩、この時点で15時30分発の電車は諦めました。なにしろここから伊予西条駅まで18km、前神寺でのお参りもあります。1時間遅れの次の電車でも17時頃には宿に着けます。
 河口のバス停から40分、番外霊場極楽寺です、石鎚山をお祀りしているのは石鎚神社、横峰寺、前神寺、そしてこの極楽寺の4社寺、玉屋の夕食の時見せて貰ったDVDで知りました。




 時間が全くないのでお参りはできません。


 すごい、すごい、すご~い、別格1番大山寺や眉山のふもとの諏訪神社の石段もすごいと思ったけれど、想像を絶する石段というのは初めてです。


 挑戦したいという気持もないではないけれど、今日はとにかく時間がありません。
 河口のバス停(三碧橋)から黒瀬峠の手前、横峰寺の登り口まで8.3kmを88分かかりました、ほとんどフラットなのに時速5.6kmほどしか出ていません、これだけダメージを受けた下りはもちろん初めてといっていい。
 横峰の登り口から前神寺までは、前に一度歩いているけれど、その時とは一部違う赤線(ちょっとだけ遠回り)を押さえて、前回より2分遅れの57分でした、前神寺の写真を撮り忘れるほど疲れているみたい、前神寺に到着したのは14時50分、もう20分速ければ15時30分の電車に乗れていましたが、さすがに石鎚は計算通りにはとてもいかない、でもいかなくて良かったと思います。初心者がそんなに簡単に西日本最高峰を登らないほうがよろしい。


 16時02分、前神寺から46分で伊予西条駅に到着しました。ここまで今日は正味8時間28分歩きました、7時間半を一応のリミットにしているので、本当に無茶をしたなあと我ながら呆れます、最後は時速5.5kmまで落ちたのですが、それも無理からぬところ、改めて、これを書いてる今でも石鎚はすごかったと、足を痛めず最後までよく歩けたと感慨にふけるところです。


 新居浜駅から2km、21分30秒でお遍路ハウス横屋に到着しました。
 いやぁ、最高の宿に当たってしまいました。料理とか設備が新しいとかいい宿はいくつもありますが、最高ランクの宿とほとんど変わらなくてそれで2食付き4800円、となるとどの宿もかなわないと断言できるでしょう、


 野菜たっぷりのスープが最高でした、塩焼きも熱々だったし、ポークも野菜のソテーも本当においしかった、女将さんはお遍路の経験者、前日泊まった韓国の先達お遍路チェサンヒさんとも知り合いで、ヒーさんが韓国で出版されたお遍路の本も持っていて見せて貰いました、韓国語なので中身は全然読めませんでしたが、ヒーさんは今回のお遍路が最後の通しになるので今までお世話になった宿の人たちにお礼を言いながらゆっくり回っているそうです、ソウルで経営していたゲストハウスも引き払ってこれからは高松で何かしたいと、その準備にはいるそうです。高松の大学で勉強したくて入学試験を受けたけれど、論文が駄目だったみたいです、日本語でないとだめなのでさすがに難しかった。
         
   見上げる石段
 (machan)2017-07-28 21:40:09
    新四国曼荼羅霊場の極楽寺
    この石段 思い出しました地獄の石段の先に極楽?かと
    極楽寺の不動霊場は麓なんです