WALKER’S 

歩く男の日日

22日目=その2

2016-04-16 | 16年四国の旅

 昨年高知屋でいっしょだった男性は横浜の伊藤さん、昨年は高知県までの区切りで今年1巡目の結願を迎えます。先ほどの矢印は確認していたけれど宿の人に直進して高速道に当たったら左折の道を教えてもらったそうです。遍路道でもないし近道でもない、理解できません。そしてこの先も普通の遍路が歩かない一番東の道で三角寺に登るのがいいと教えられたそうです。それはちょっとまずい、ちゃんとした道しるべがあるかどうか判らないし、真ん中の昔の遍路道を歩いた方がいいと強く勧めて二人とも納得してくれました。ぼくは一度歩いているので、近道の自動車道(一部短絡路)を行く。15分くらい近道だし足の状態もあるので、分岐点までいっしょに歩いて分かれました。
 伊予三島駅から90分ほどで、三角寺に到着、時間はたっぷりあるし、二人に会わせて歩いた所もあるので、いつもとはかなり違う時間です。門前の駐車場を管理している店の縁台に女性のお遍路さんが荷物を預けてこれから境内に上がるところ。今日はどちらまでですかと訊くと、青空屋まで、岡田はもちろん白地荘も満室だったそうです。ほかに選択肢はなかったから仕方ない。でも距離にすれば28kmくらいだからそんなに無理な距離でもない。男性のお遍路さんで三島の宿を出て13時前に青空屋に着いてしまったという人もいました。それにしても直前に電話すると白地荘さえ満室という事態もそんなに珍しいことではないのかもしれません。三角寺では次々にタクシー(ハイエースタイプのバン)遍路がやってきてかなりのにぎわい、ぼくはいつもは朝6時に三島の宿を出て7時過ぎに来るからすごく静かな中でお参りすることが多かったので、ちょっと戸惑ってしまうくらいです。そんな中で最後のお参りを済ませて納経所の前のベンチで休んでいると次々に今まで見た顔がやってきます。昨日伊予土居駅の前で会った男性、延命寺で蜜柑を分けてもらった栃木の落合さん、小松で夕食のとき隣の男性、さらに小松で同宿だった若者、そして20分遅れで先ほど分かれた伊藤さんと女性もやってきました。時間はたっぷりあるので二人のお参りを待って、また3人で椿堂に向かいます。