WALKER’S 

歩く男の日日

22日目=ラストナイト

2016-04-15 | 16年四国の旅

 土居から雲辺寺手前の民宿岡田まで31㎞、電車バスを乗り継げば歩く距離は10㎞で済むけれど、3日間ほとんど歩いていないおかげで足の痛みやむくみもかなり引いたので、バスは止めにして21㎞歩くことにしました。三島から歩くと昨日出会った3人の歩きの人といっしょになる可能性もあるし、同宿の夫婦も三島まで電車に乗るそうです。さらに、2日前小松の玄関で会った4人、小松で同宿だった何人かも三島の宿に泊まっているはずです。松屋で同宿だった夫婦と6時44分発の電車に乗り込みました。赤星、書道ガールズの撮影地となった伊予寒川駅を過ぎあっという間に伊予三島です。7時を過ぎたばかり、ラストウォークの始まりです。
 駅の南に出て東へ向かう。この道は初めて歩く道、正しいと分かっていても初めて見る景色に一瞬の戸惑いを隠せません。信号のある交差点に出てくるとそこからは高雄やつるやに泊まった時に歩く道との合流ボイント、ここからはいつもの道だから何の心配もいりません。そうしてすぐ大成荘の前に出てくるとなんときれいな3階建てが完
成しているではありませんか。昨年は遍路別れを歩いたので確認できなかったけれど、一昨年は前半分の建物が削り取られて更地になっていた。思わず撮影していると女将さんが出てきたので挨拶、3回泊めていただきました、としばらく立ち話。昨日はどこに泊まったかと問われて、土居の松屋さんですと答えると、この時間に土居から、と一瞬びっくり、いえいえ足を傷めて三島まで電車でした。昨日泊まった女性がけがの人のことを話してたけど、はいぼくのことです。延命寺で会った女性は大成荘でした。また泊まりたいと言ったら3部屋なのでこのシーズンはすぐ埋まってしまう、1ヶ月くらい前に入れないと安心できないそうです。
 立ち話の間に夫婦に追い抜かれ、すぐさきのファミリーマートで昼食を買ったら全然見えなくなってしまいました。国道の交差点まで来るとサークルKの前にお遍路さんの姿、さらに前方の遍路道にも見えます。どちらかが夫婦で、また別のお遍路さんが現れた。前方の人は矢印を見逃したのか遍路道を外して直進して行きます。直進しても行け
るけど少し遠回りになるからすぐ追い付くことになりそうです。ぼくは矢印にしたがっていつもの遍路道を行く。そして高速道の下をくぐるボイントに来ると右の方から二人のお遍路さんがやってくるのが見える、思った以上に追い越していたようです。トンネルの前で二人を待つと、一人は昨日別格で出会った女性、もう一人は初めて出会う男性でした。と思う間もなくその男性ぼくを指差し、昨年会いましたよね、と歓声を挙げる。どこでですか、とこちらは少々うろたえる。高知屋でした。次の日ものすごいスピードで追い抜かれましたよ。と隣の女性にも説明するように語る。
 昨年ぼくは33番はお参りせずに宿に入ったのでお参りは翌朝、高知屋の同宿の人はほとんど先に34番に向かっていました。しかも納経が終わってもしばらく雨が残っていたので上がるのを待っていて随分遅れてしまった。それでも種間寺までに3人、次の清滝寺までにもう一人抜いたのを覚えています。彼はおそらく仁淀川大橋を渡る手前で追い抜いた人だと思われます。ともあれ年を違えて再会するのは先端さんに続
いて二人目のこと、最後にきてすごい御縁です。思わず納札をねだってしまいました。

続きは帰ってからパソコンで書きます。

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