WALKER’S 

歩く男の日日

泣ける洋画

2008-02-19 | 日記
 スマステーションで発表された泣ける洋画30、そのうち26本見ていたのですが、ぼくが泣けたのは3本だけでした。「フィールドオブドリームス」と「ニューシネマパラダイス」と「シンドラーのリスト」。泣けるポイントというのはそれぞれ違って当然だから何の文句もないのだけれど、ぼくの大嫌いな映画が入っていたのは、ちょっとした驚きでした。「ダンサーインザダーク」は映画とは認めたくないくらい腹立たしい映画でした。この映画には救いがない。救いようのない悲劇は現実に満ち溢れている。こういう映画で同情の涙を流すのであれば、テレビでニュースを見ていれば毎日泣くことができる。ニュースと違うのは、その悲劇性をことさら大げさにデコレーションして見せたところ。悪趣味でしかないし、何の意味もない。ぼくの中では、C級ホラームービーよりも見たくない映画であり、今まで見た中で最低に近い映画でした。
「ライフイズビューティフル」もそれほどではないけれど、全く共感できない映画でした。嘘っぽい感じがしてなりませんでした。1位になった「タイタニック」はスペクタクル映画としては大いに楽しめたのですが、泣けるシーンは全くなかった。恋愛劇としてはあまりに型どおりでつまらなかったし、楽隊の人たちが最後まで演奏を続けていたのも、事実だったとしても無理矢理じゃないかと思いたくなる。
 ぼくが泣ける洋画としてまず思い浮かぶのは「ロレンツォのオイル」です。この映画は本編のうちは全く泣けるところはない。エンドロールが流れ始めると、いきなり涙があふれ出した。その間ずっと号泣でした。映っているのは子供たちの姿。水泳をしたり、野球をしたり、スケボーをしたりしている子供たちが細かい分割で何十人も映し出されている、ただそれだけで止めどなく涙が流れてくる。2時間10分の本編はこのエンドロールのためにあった。