万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

日本国は対抗戦略で”慰安婦戦略”封じを

2013年08月01日 15時37分17秒 | アメリカ
米で慰安婦像設置 「残念」「丁寧に説明していく」佐々江駐米大使(産経新聞) - goo ニュース
 昨日、アメリカ西海岸のグレンデール市において、現地の日系アメリカ人の方々反対の声も届かず、慰安婦像が設置されてしまいました。まことに残念なことなのですが、韓国が推進する慰安婦像設置の背景には、日本国を追い詰める巧妙な”慰安婦戦略”が潜んでいると思うのです。

 慰安婦像設置の動きに対して、菅官房長官は、遺憾の意を表明しながらも、”日本国政府は、この問題を政治・外交問題とすべきではない”とする立場を強調し、今のところは、日本政府として目立った動きを見せているわけではありません。しかしながら、韓国による積極的なプロパガンダは収まる気配もなく、アメリカ国内では、日系アメリカ人が苛めにあうという忌々しき事態も発生しているそうです。日本国政府も、手を拱いて傍観しているわけにはゆかず、早晩、何らかの対策を講じざるを得ない状況に至っています。ここで警戒を要すべきことは、日本国の反撃を逆手にとって、韓国側が、”日本国が右傾化している”とする構図を演出することです。おそらく背後には、国連憲章に残されている敵国条項の発動にとって好都合な状況を造りだしたい中国が控えていることでしょう。しかも、地方自治体とはいえ、アメリカ国内に”慰安婦像”は設置されている上に、アメリカ政府は、村山談話や河野談話の変更には、否定的であるとも指摘されています。つまり、日本国にとりましては、どちらの道を選択してもバッシングが待ち受けているのです。黙っていれば、汚名を着せられて苛められ、反撃したらしたで、戦前の”侵略国家”の再来と叩かれるのですから…。いわば、日本国は、袋小路に追い詰められているのです。

 しかしながら、ここは、何としても、この袋小路から脱却する手段を考え抜く必要があります。幸いにして、中韓が、自ら墓穴を掘り、国家としての信頼性を失墜させていますので、労せずして”慰安婦戦略”が自壊する可能性もありますが、まずは、歴史的事実と”慰安婦戦略”の裏に隠れている思惑を説明することで、国際社会において、中韓の”慰安婦戦略”が通用しない環境づくりを急ぐべきです。仕掛けられた”慰安婦戦略”に対しては、日本国の高度、かつ、正攻法の対抗戦略を以って封じるしかないと思うのです。

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コメント (4)
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