自力整体でいきいき歩き: 狛 雅子

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家で死のう!  萬田緑平・著   2022/6

2023-09-25 06:44:23 | 介護


副題は 緩和ケア医による「死に方」の教科書

夫が医大病院から退院し、手探りの自宅介護がスタート。
既に色々な本を読んできた私ですが、新しい書籍も続々です。

人が死ぬという定義
p.6 人は誰もが死にます。
   だんだん元気がなくなり、だんだん食事がとれなくなり、
   だんだん歩けなくなり、寝ている時間が長くなります。

   そのうち水も飲まなくなり、トイレにも行かなくなります。
   そして、深い眠りに入って意識がなくなると、ついには
   呼吸が弱くなり、とうとう呼吸が止まります。
   それと同時に、心臓が止まる。

   これが、人が死ぬということです。

おぉ、何という穏やかな、理想の死に方の描写です。
が、、、これは病変や身体の痛みが無い場合のみ?
我が夫は腸閉塞の治療に力尽き、痩せ細って退院してきました。

p.7 穏やかな死とは、飛行機がゆっくりとソフトランディングして
   いくようなイメージです。経年劣化によってエンジンや翼は
   ボロボロになってしまったけれど(歳をとって体中病気だらけ
   だけど)、無理して燃料を詰め込まず(無理して食事や水分を
   とらず)、機体が骨組みだけになっても(ガリガリに痩せても)
   死という運命に抗わずに、ゆったりと自分のペースで飛び続け、
   いつの間にか着陸していりう。そんなイメージです。

   低空飛行となってゆっくりと着陸すれば、
   死は決してつらくありません。

   そして、このような穏やかな死を迎える場所として
   自宅ほどふさわしい場所はありません

   今の日本において、病院で穏やかに死ぬことは簡単ではないからです。

たくさんの書籍で、このような記述を読んできました。
そして、今それが始まろうとしていますが、残念ながら
病人の痛みと苦しみは相当大きくて、穏やかではありません。

p.11 この本では、医学的に「病気とは何か?」「医療ができる
   ことは何か?」、そして誰もがやがて体験する
   「死の現場では具体的に何が起こるのか?」をお伝え
   していく中で、みなさんがご自身や大切な人の死について
   考えるきっかけになればとも思います。

   「より良く死ぬ」ためには、
   「より良く生きる」ことが必要です。

平易な文章で分かり易く、たくさんの例が示されていて好感度大です。
コメント
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