自力整体でいきいき歩き: 狛 雅子

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人はどう死ぬのか  その4  緩和ケアに使う麻薬

2023-09-13 08:30:03 | 介護


p.51 麻薬が恐いというのは単なるイメージにすぎない

   日本人には辛抱が好きな人が多く(最近の若い人は別かもしれませんが)
   辛抱すれば何かいいことがあると思い込んでいる人もいて、
   がんの末期でも麻薬の使用をできるだけ我慢して、
   
   そのせいで逆に逆に体力を失い、死期を早めるケースもあります。
   人生の最後の時間を、そんな根拠のない辛抱で無駄にするのは
   本当にもったいないと思います。

p.52 最期を迎えるときは点滴などせず、
   乾いて死ぬのがいちばん楽そうなこととか、
   がんの痛みにはできるだけ早く麻薬を使った方がいいとか、

   苦痛が強いときには、命を縮める危険を冒してでも
   意識を取ってあげたほうがよいこと

などなどを医師が家族に十分に説明して、全員の心の準備ができていれば
穏やかな看取りができることは、まずまちがいありません。

そうかなぁ・・・・?・・・???
現在、介護ベッドに寝ている夫は癌のの他にイレウスがあるため、
相当な苦しみを味わっています。胃管を挿入しているため、
常に喉に違和感があり、痰がこみあげて苦しんでいます。

お腹の痛みも四六時中あって、とても穏やかとは言えません。
救いなのは、
信頼できる「かかりつけ医」の先生が必要に応じて往診してくださり、
ケアマネさん、看護士さん、介護士さんたちが真摯に対応して
下さるので、私の心は休まりますが、病人の痛みは消えません。

確かにモルヒネの頓服薬を初めて飲んだ時は、ちょっと楽に
なりましたが、徐々に飲みにくくなり、今はパッチだけです。
「もし、これがなければ、もっともっと苦しいんですよ」
と言われれば、「緩和」にはなっているのでしょう。
でも、なかなか穏やかにはなれない・・・これが現実です。

確実に言えるのは、もし病院や施設に居たら、
多分ナースコール対応は即時じゃないでしょうし、
「かき氷が食べたい。ビールを飲みたい。アイスクリームを!」
などの要求は殆ど満たしてもらえないでしょう。

私は夜中に二回、スマホが鳴るので起きて見に行き、
色々な要求を聞いて、処理してあげます。
早寝早起きの健康優良老人の私が「夜中に無理やり起きる」のは
相当な苦痛です。が、自力整体ナビゲーター・体操教師として
普段から鍛えているのでまだまだ耐えることはできます。

でも、お互いに80代の老老介護だったら、多分無理でしょう。
友人の多くはお互いに「看取りは施設でイイよ」と決めています。
確かに、母を老健で看取ったときは、体力的には楽でした。

どこでどんな最期を迎えるのが理想か?
万人が納得して準備できる答えはないようです。
コメント
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