自力整体でいきいき歩き: 狛 雅子

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養老先生、病院へ行く  4  日本人の老人感

2022-07-25 05:43:17 | 介護


イタリア人と結婚しているヤマザキマリさんが言うには、
p.153 イタリアは老人との同居が多いので、老人がいつも
   家にいるわけです。老人に自分の家が別にあって、
   介護の人が着いていたとしても、子どもたちが心配で、
   できればそばにいたいと思う人が多く、

   それはカトリック的な倫理観に基づいたものといえる
p.154 (中略)何かあったとき安心なんです。
   それが当たり前なんです。

さぁ~~て、日本では???
p.155 日本では老人たちがあまり尊敬されていない

p.156 日本は「姥捨て山」のメンタリティーがあるのか、
   老人になると若い人と接触したくなくなるじゃないですか。
   家からなるべく出ないようにして、若者が行くようなところにも
   行こうとしなくなる。

   (中略)小津安二郎監督の「東京物語」(1953年)が、
   その過渡期だと思いました。あの映画は
   家族よりも世間体のほうが優位になっていく様を描いています。
   あのへんの時代から、
   おじいちゃん、おばあちゃんが「ウザい」存在になってきた

上記ヤマザキマリさんの言葉は、彼女のイタリア事情との比較なのか、
多くの日本人のコンセンサスなのか、私には分かりません。
そもそも「姥捨て山」のメンタリティーとは、何なのか???

いい意味で解釈すれば、
老人が<古いしきたりや考えで、若者の発展を阻害しない>ための気配り?
悪い意味で解釈するなら、
若者が、<老害そのものの老人を排除する>気持ち?

私もヤマザキさんが言うように「若者との接触が減って」います。
興味の対象が違うので、若者好みの場所に行かないからです。
夫もしかり。

でも、ミュージカルに興味がある若者(フィリピン人研究者。34歳)は
毎週、歌の練習に来てくれるし、猫を愛で、山や旅行の話、
そして彼の仕事の話で盛り上がります。

逆の場合も然り。私たち夫婦より一回り年上のメンバーたちは
耳が遠くなったり、視力が落ちて、頓珍漢な言動が増えています。
が、同じ目的(一緒にミュージカルを楽しむ)があるので、
身体能力を補ってあげる配慮を欠かしません。
むしろ、その工夫を楽しんでいる面もあります。

このように「お互いに必要性を感じ合える間柄」なら問題なさそう。
問題ありは、「年寄りは、医療費がかかるのが当然じゃ!」とばかり、
病院を梯子し、薬の量を自慢したり、余った薬を捨ててしまったりの
不良老人たちです。

彼らに必要なのは<ヘルスリテラシー>と、
<年金受給が危うい若者世代への思いやり>です。
私の健康体操指導や辻説法が少しでも役立つことを願っています。
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