自力整体でいきいき歩き: 狛 雅子

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「体の痛み」がスーッと消える 2

2017-03-31 16:03:14 | 図書メモ


P.48 「NSAIDs」(エヌセイズ)と呼ばれる系統の薬

   エヌセイズとは、「非ステロイド性抗炎症薬」のことで、
   (中略)世に出ている痛み止め、鎮痛薬のほとんどが
   エヌセイズだと考えてもらってかまいません。

   病院で処方されるおもなエヌセイズとして、
   ロキソプロフェン(商品例:ロキソニンなど)、
   ジクロフェナク(商品例:ボルタレンなど)、
   インドメタシン(商品例:インダシンなど)、
   メフェナム酸(商品例:ポンタールなど)などがあり、

   市販薬としておもなエヌセイズは、
   アスピリン(商品例:バファリンAなど)
   イブプロフェン(商品例:イブ、ナロンエースなど)があります。

ペインクリニックを訪れる全ての患者さんに、富永医師が必ず聞くのが、
   「これまで、どんな薬を飲んできましたか?」という質問。
そこでよく返ってくる答えが上記のような、エヌセイズの系統の薬だそうです。

私自身は、どれも服用したことはありません。
でも、これらの半数以上を知っていたのは、去年、
母が溜め込んでいた薬を大量に処分したからです。
(母は昨年3月11日に亡くなり、最近一周忌をすませたばかりです。)

しかしながら!!!

   エヌセイズがよく効くのは急性期だけ

だそうです。しかも、
P.49 私たち痛みの専門医の間では、
   神経痛や慢性痛にエヌセイズが効かないことは常識です。

   エヌセイズが正しく効果を発揮するのは、
   痛みが発症した直後からの急性期で、患部に炎症がある間です。

   (中略)腰の痛みで言えば、ぎっくり腰のように
   今まで腰痛など感じなかった人が急に腰に痛みを感じたとき。
   また手術のあとで出欠したり、傷が腫れたりして痛い間は
   エヌセイズがよく効くわけです。

   しかし、3ケ月以上も痛みが続いていて、
   本人も「いつから痛いのか、もうわからない」という場合、
   そこに炎症はありません。

   傷による腫れや炎症は治っているわけですから、
   エヌセイズを使う意味はないのです。

P.50 でも、一般の患者さんは痛いのだから
   痛み止め、鎮痛薬が出て当たり前と思っています。

そして、ここからが大問題!

   副作用で胃や腎臓がやられる!

   エヌセイズは、長期連用すると胃腸障害、腎障害などの
   被害が広がってしまうことがわかっています。

   事実、薬物による腎障害の原因のトップは、痛み止め。
   エヌセイズによるものです。
   とくに高齢者や高血圧の人にエヌセイズを長期投与すると、
   急性腎障害の発症リスクがアップ。

   2012年の数値で、薬剤性腎疾患の8人に一人が
   エヌセイズの長期投与との関連が指摘されています。

もう、ウンザリです!
母は、加齢による圧迫骨折の痛みで、唸りながら、
何年も、ず~~~~~~っと、上記の薬を服用していました。
処方し続けていた医療機関は、
当然のごとく(?)胃を保護するための薬も出していました。

真面目な母は、「これさえ飲めば、少しは楽になるのよね?」と信じて、
受診の度に、多め多めに薬を所望し(!)、
クスリ箱には大量の、飲み切れなかった薬が保管されていました。

これら、全て医療費の無駄遣い!!
どころか、医師による詐欺?とさえ、思えます。

全国的に、今でもこのようなことが「まかり通って」いないことを
切望します。


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