自力整体でいきいき歩き: 狛 雅子

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「小麦は食べるな!」 WHEAT BELLY by Dr. William Davis

2015-06-13 06:55:23 | 推薦図書
r

??という疑問符が浮かんでくるタイトルです。
しかも翻訳者が<加齢制御医学講座教授>白澤卓二 医師です。

「え~~っ、早く読まなくちゃ!」と、読み急ぎ、
私自身は、納得しました。
でも、ごく親しい人にチラと話しただけでも、
「そんなの、聞いたことがない! 誇張された話じゃないの?」
または
「そんな極端な話、聞きたくない!」という反応です。

ま、信じる・信じないはそれぞれの勝手ですから、
これからは誰にもあまり喋らないで、自分だけ実践します。
実は、我が家ではとっくの昔に「糖質制限」の学びから、
主食としてのパン・米は卒業しています。
たまの麺類、嗜好品としてのナッツパン・ケーキは食べますが、
量は本当にわずかです。
これらの楽しみを放棄してまで、グルテン除去に走る気は
ありませんが、知っておくことは重要だと思います。

でもアメリカ人のように、
朝はシリアル、昼はハンバーガーかサンドイッチ、
夜もピザやパスタ、全粒粉パン、ケーキ、クッキーなどを
食べていたら、危ない(=やばい?)という気がします。


訳者の後書きが、一番分かりやすい文章なので抜書きします。

P.282 この本の著者Dr.W. Davisは米国人。予防循環器科の医師。
   自らの体験から
   「全粒粉の小麦が諸悪の根源である」と主張している。

P.284 セリアック病*(グルテンという小麦に含まれるたんぱく質に
    アレルギーを示し、小腸粘膜上皮に炎症がおきてしまう病気)
   患者数が米国で急上昇している。

   発症頻度はこの20年くらいで急速的に増加した。もしこの病気が
   遺伝的な原因であるとすれば、この数十年で急速に増えたことを
   説明できない。

P.36  では、この数十年に何があったのか?を考えると、
   「小麦粉の品種改良」(昔より大量の窒素肥料を与えると、
   小麦に巨大な種子が実る。この重たい種子で茎が倒れないよう、
   背を低くする<矮性化>にも成功。これで収穫量が驚異的増大。

   
P.38 (上記品種改良により、安価に大量の小麦を生産できるようになり
   世界の飢餓問題が解決されたか、に見える。)が、

   生産量を増やすことに集中するあまり、植物遺伝学者たちは
   交配によって作られる品種は、人間が食べても安全なはずだ
   という自信にあふれ、緊急に世界中の飢餓状態をなくすため、
   こうした農業研究の産物は、人体への安全性の問題を考慮せずに
   食料供給に投入されました。

   グルテン含量とその構造の変化、ほかの酵素やたんぱく質の変化
   各種の植物病害に対する感受性や抵抗性を与える性質など、
   それらすべてが引き起こす結果も考えずに人々に与えられたのです。

*P.285 セリアック病についてもう少しメモします。

   発症すると、腸管のバリア機能が破壊される。その結果、
   様々な抗原たんぱく質が体内に侵入するために
   自己免疫疾患を発症することになる。

   これらの疾患には関節リューマチ、橋本病、SLEなどの
   自己免疫病が含まれる。

   グルテンフリー(除去)の食事療法でこれらの自己免疫疾患の
   症状が改善することが知られている。
      
   

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