自力整体でいきいき歩き: 狛 雅子

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「百歳の力」  ⑩ 抽象とは

2015-09-14 05:54:06 | 図書メモ




P.170 具象というのは、かたちが決まっているから、

   見ても想像力をかきたてられるということは少ない。

   具象は、見てわかる、理解するものだからです。


   抽象というのは、理解するものではなく、感じるもの。
 
   だから、千人いれば千人感じるものがちがう。感じる範囲が非常に広いから

   ある人には発明のヒントにもなりうるのでしょう。



   感覚というのは、言葉にはなりにくいものです。はっきりしない。

   たとえば熱い、冷たい、という単純なものは伝えうるけど、

   それ以上のこまやかで複雑なものはたいへんに難しい。

   そうした感覚を表現しうるのが抽象で、

   言葉などに置き換えられないものが抽象という芸術です。


   
P.171 抽象は、色やかたち、あらゆる手段で人に伝えようとしている。

   感覚は万人が共有する部分はある程度はあるけれど、

   でも、その人にしか感じられないものがある。


   千人いれば千人感じるものがちがう。

   範囲が非常に広く、人にもたらす作用というのは計り知れないものがあります。



   たとえば、それがバラなのか桜なのか、さっぱりわからないと、

   感覚は無限に広がります。バラとわかれば、バラという感覚しか生じないし、

   桜だったら桜という感覚しか持ち得ない。


   桜を見て、バラを感じることはまずない。範囲が決まってしまうと、

   その範囲以上の感覚は生じにくいんですね。

   でもそれがさっぱりわからなければ、無限に押し広げることができるんです。



   自分の感覚、自分の世界を広げないのは、

   人としてもったいないし、惜しいことです。

   抽象は、無限の想像力を誘い出す一つの道筋であると、私は思っています。

   何かを引き出す糸口になりうる。


P.172 絵というのは、気持ちが引き入れられないと意味がありません。

   なにかに触れたような気がする、
 
   日常にない別の次元に浸ることができる、そういったことで、

   精神生活の豊かさが増したり、深まったりする。

   それが、アートの持つ力だと思います。


桃紅さんの珠玉の言葉を、感心しながら書き写していますが、
この辺までくると、「え~~っと~~、う~~ん、そうかしらねぇ~~?」と、
私自身の理解力がクリアに反応してきません。

ハッキリしているのは、
私の精神生活を豊かにしてくれているのは、
Mozartやロイドウエバーなどの古典的、または情緒的歌曲で、
決して現代音楽やJazzではない、ということです。


   

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