自力整体でいきいき歩き: 狛 雅子

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心で触れるボディワーク   鎌田麻莉・著  2017/11

2021-11-10 05:02:12 | 健康法


「アメリカ発のボディワーク・エサレン」の解説書(?)
疑問符をつけたのは、著者が現地(エサレン研究所)で学んだ
内容を日本人が理解しやすいように、発展させたものだからです。

「エサレン」とはNative Americanの一族「エスリーン族」由来で、
エサレン研究所は1960年代にカリフォルニア州に設立された宿泊
研修を中心とした教育センターのことだそうです。

p.18 1962年、30歳になったばかりのアメリカ人若者二人が
   「西洋文明は行き詰っている。この行き詰まりを打ち破るには、
    東洋の哲学や身体技法を西洋文明に融合させるような
    アプローチや研究が必要だ」

との、共通認識のもとに、スタートしたそうです。
p.21 当時アメリカには、鈴木大拙によって日本の禅が伝えられ、
   特にサンフランシスコでは大人気。(中略)
   新しい考え方や文化や身体技法を学び、温泉につかって身体を温め、
   デッキでは全身オイルトリートメントを受けてリラックスする。
   そんな新しいライフスタイルをエサレン研究所は提供しました。

p.22 エサレン研究所は世界で最初のグロースセンター(growth center)
   といわれ、自己解放・自己成長を促す宿泊研修施設のモデルと
   なっている。

   こうした環境の中で、温泉のデッキで様々に行われていた
   オイルトリートメントは、いつしかエサレンボディワークとして
   形作られ、施術法が進化し、発展していった。

   その最も特徴的なものがロングストロークで、
   全身を統合的に触れる触れ方でした。

という、第1章の導入部を理解した上で、読み進み、最終章に飛ぶと、
p.177 私(著者)はそれをリラクゼーションサロンの施術メニューとして
   行えるようにまとめ、「ゆったりセラピー」と名づけました。

   これはエサレンボディワークという西洋版「心身一如」の方法と、
   日本に伝わるからだの知恵を伝えていける方法だと考えています。

具体的な触れ方は、
p.101 まずは施術者自身が「鎧を脱いだからだ」であることが大切で、
   次にクライアントが<自分から鎧を脱ぎたくなる>雰囲気を作り、
   p.100触れられる側が、身体のパーツの全体的なつながりや、
   柔軟性を感じられるように触れていくこと

私はタオ指圧を習ったことがありますが、
施術者の心が「下座であり、寄り添うこと、感謝すること」という点で、
共通なものを感じました。

著者はp.98で「深く触れる」技法として、「寄りかかる」という
表現を使っていますが、私個人的には「寄り添う」という言葉の方が
落ち着きます。
コメント
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