自力整体でいきいき歩き: 狛 雅子

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ミニ肝臓?

2019-08-11 05:51:24 | 図書メモ


図書館で時々、月刊誌や週刊誌をチェックします。
一番多いのがアエラ。
そのNo.31(190708)に面白い人物紹介がありました。

横浜市立大学コミュニケーション・デザイン・センター長兼
東京医科歯科大学統合研究機構教授 武部 貴則
医師免許を持つが、臨床研修も博士課程もすっ飛ばし、
すぐに研究の道に入ったそうです。

その論理は、
P.53 「そもそも病気になる以前の段階を診るための体系って、
    医学部には存在しない。
    医学を再定義して、再発明していく必要があると思う」

その発明とは、武部氏が長年温めてきた「広告医学」だそうな。

   未病の段階で、生活する人々の行動を自然に変えて健康につなげる
   コミュニケーションを研究。そのために、デザインやコピーライティング
   といった、わかりやすく人々に影響を与える広告的視点を
   医学に取り入れる


あぁ、もう読んでるだけでワクワクするような高揚感を覚えます。
私も、未病の人々のライフスタイルをデザインし提案し続けているのですが、
「それは、健康な貴女だから出来ることで、私達には無理なのよっ!!」
と、叱られることが多いので、武部氏の説は大いに参考になります。

全部は書き写せませんが、武部氏のバックグラウンドは、
多感な小学3年生のときにお父さんが脳卒中で倒れた経験が大きいと思います。
P.51 
   幸い父は回復する1割の側に残り、大きな後遺症もなく社会復帰。
   (脳卒中で亡くなる確率は9割!)
   (中略)それだけに医療の威力を感じた。同時に、
   医療で捕捉しきれない「生活の問題」にも目が向いた。

   「倒れた患者さんだけじゃなく、家族全体がものすごいインパクトを
   受ける。看病や介護に追われる家族もいる。
   生活の中断で他の家族もいろんな思いをする。

   倒れた本人も、中途半端に回復すれば社会から疎外されかねない。
   幼心にも『課題』がものすごく見えた体験ではありました。」

医学の基礎研究と臨床の間には大きなギャップがあるそうです。
その両方が分かっている武部氏のような方々が、
架け橋となって、溝を埋めていく必要があるそうです。

これだけでも、「スゴイ人だなぁ~」と感心するのですが、他に、
バイオリンやサックスに親しみ、音楽の道に進むことを考えたことがあり、
食べ方・考え方など、既成の概念に囚われない素晴らしい人。

図書館でバックナンバーを取り寄せてもらえる地域の方々には、
是非、一読をお勧めしたい内容でした。

コメント
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