シェア奥沢の本棚で見つけた一冊。
一見地味な本に見えましたが、とても面白い内容でした。
副題は、 この自殺率の低さには理由がある
著者は大学の保健看護学部講師。博士号のテーマは、
「日本の自殺稀少地域における自殺予防因子の研究」
最初は、「ふ~ん、こういうアプローチがあるんだわねぇ」と思いつつ、
読み進むうちに、コトの重大さに気付かされます。
表題の「生き心地の良い町」は徳島県海部町
(2006年の町村合併により現在は海陽町の一部)
この町が、全国でも極めて自殺率の低い「自殺”最”稀少地域」だそうです。
「それは何故か?」という疑問が、
<地域の社会文化的特性が住民の精神衛生にあたえる影響>の研究に繋がり、
素晴らしい事実が明らかになった!というわけです。
これを知ることは、海部町住民ではない、私たち庶民にとっても
自分が住む街を<生き心地の良い町>に変えていくための知恵を貰えるわけです。
ご一読をお勧めします。