駒子の備忘録

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澄輝日記7 ~ぼくらが旅に出る理由~

2017年07月09日 | 澄輝日記
 前回の組替えの際の日記はこちら
 今回もそうですが、あくまで個人的な所感であり日記です、ものっそいランボーかつ冗長な物言いになっているだろうと思われますがご了承ください。

 ゆりかちゃんが来てすんなり二番手に収まって、でもピラミッドがきれいにできて、公演ごとの卒業とかも少なくほぼ無風に近く、充実期円熟期に入って、でもまぁ様には若いイメージがあるのでゆりかがほぼほぼ出来上がっているとはいえ任期は短いのではないかなんて思ったことがなくて、というか日々本当に楽しくて忙しかったので立ち止まって来し方行く末をゆっくり考えるようなことがあまりなかったので、『王妃ビバフェス』大劇場千秋楽翌日でしたっけ?のまぁ様の卒業発表には確かに驚いたし、なんとなく少なくとももう一作はやってくれるような気でいたので動揺したのだけれど、でもみりおんを見送ってやもめ宣言をしていたこともあってその状態があまり長く続くのも組として良くないとも思っていたし(トップ娘役空位についての日記はこちら)、ちょっと早めくらいに思えて惜しまれるうちに卒業するのが華というか、ホント生徒ってちゃんとしてて常にファンの先を行くんだよなあなんてちょっと感心しちゃったりもして、だからわりとすんなり納得し受け入れちゃったんですよね。
 個人的な邪推として、まぁ様とみりおんが同時退団にならなかったのは本当に個々の卒業タイミングの選択が一作ズレただけだと思っているのですが、後任の相手役に関してはまぁ様が劇団からまどかちゃんを打診されて拒否し、だったらあと一作なんだしナシでいく、と両者ともなったのではないかな、と考えています。まどかは確かに100期のホープで最初から劇団が押しているのが丸わかりでしたし、そして当人もちゃんと抜擢に応えてきて場数としても十分に踏んできていて、これくらいの学年でトップに就任した娘役も過去にたくさんいるわけですが、まぁ様としてはゆうりちゃんを相手に望んでいて、それが叶わないというならナシでいく、となったのではないかな、と思ったのです。今までいい仕事を十分にしてきたゆうりに対して報いてあげたいと思ったのかもしれないし、まどかは先もあるんだしまだ早いまだ足りないと思ったのかもしれないし、ゆうりがまだいる状態でまどかと組みたくないと思ったのかもしれないし、あくまでも私の勝手な想像にすぎませんけれどなんかいろいろそういう事情があってそうなったのかな、と思っています。
 で、さらに私が勝手に想像するに、まぁ様の後任であろうゆりかにはおそらくそんな事前の打診とか選択権が与えられるとかはなくて、劇団から相手はまどかだと提示されるのみで、だから次期トップコンビはゆりかまどかでいくんだろうな、とうっすら考えていました。『ヴァンサク』のときに映りの良くないカップルだと言い、今もその考えは変わりませんが、『パーシャル~』デュエダンでまどかの娘役力に向上が見えたと思えたこともあり、またもともと別にまどかを嫌いだとか下手だと思っているということは全然なくてまどか自身のことはむしろ買っているので、ただ劇団が若ければなんでもいいと思っているのであればまどかは単に可愛いだけの娘役ではなくてむしろ大人っぽい演技もできるところに個性がある人なのかもしれないけどそこまでは開花しきれていないのでもうちょっと時間をかけてもいいんだよ?とか思っていて、だからホントはちゃぴの後任とかに収まるのがベストなのではとか思っていますが、まあ今やれとなったらやるんだろうしそれはそれで期待したい、とも思っていました。ただ逆に、劇団が何故ゆうりをそんなにもトップ娘役にしたがらないのかは謎でしたけれどね…一作だけという条件つきですらNOだったということですもんね。池田銀行のイメージガールも全員がトップ娘役になれているわけではないのでそれはそれとしても、何がどうそこまで問題なのか、ここについては本当にさっぱり見当もつきません。
 さて、だから『神ビジュー』集合日、私はゆうりの卒業発表はあるかもな、と半分くらいは思っていました。事前に聞かされているかどうかわかりませんが、まどかがトップ娘役になっても在団する気になるかどうかは微妙なんじゃないかな、とか思えましたし、ゆうりがそういうことをそういうふうに考えるタイプではないとしても、娘役のキャリアとして微妙な時期でもあり、よっぽどのことがあれば別ですが普通は定年まで勤める企業ではないので、長い人生に対して次の選択をする必要はいつかは生じるわけですよね。なんにせよ、当人の決断、選択なんだから周りが何かを言うことではありません。そしてこの卒業発表を受けて、次期はゆりかまどかなんだな、と私は確信しました。似合うとか報いるとかといった視点からべーちゃんとかわかばとかくらげとかをトップ娘役として組替えさせてくることはないだろう、劇団はゆうりを辞めさせてでもまどかをトップ娘役にしたかったんだろう、と思ったということです。
 私のツイッターのタイムラインにはゆうりを惜しむつぶやきが並びましたが、それはある種当然で、「イヤゆりかまどかに決まってるでしょ」なんてある種あたりまえのことをわざわざつぶやく人は少ないからです。歌唱に難があったことも、でも過去に歌えないトップ娘役なんていくらもいたこともみんな知っている。だからそういうあたりまえすぎることもみんな今さら言わない。人事がどうにもならないこともみんなわかっている。ただ惜しい、悔しい、残念だという感情もまたどうにもならないものなわけで、つぶやきってそもそもそういう感情が吐露されるものだと思うから、だからそうした声が並ぶわけです。それをもって次期をゆうりにすればよかったのに、と言うのは私はちょっと違うとも思いますが、ともあれ劇団にはこの選択に責任を持ってさらに良き作品良き興行を世間に打っていく義務がある、というか打っていってもらいたい、としか言えません。
 ありさは『パーシャル~』では役不足に感じたけれど、しーちゃんは巴里祭で本当に艶やかでゆりかと組んだときも素敵だったけれど、まやちゃんも『AM』がすごくイイ感じに弾けていて素晴らしかったんだけれど、だからこそ今という選択だったんだろうなとも思うし、美女ばかりに囲まれて辞めていくまぁ様というのも本当に似合いすぎていて(生徒はみんな美女なんだけれど!)さすがだなとしか思えないし、そういう意味では納得でした。みりおんのソロ卒業もまぁ様のハーレム退団もなんか本当に「らしい」です。トップスターと同時に辞める組子は多いことが多いし、人数が退団上限フルフルの10人になることもありがちですが(多い方が人望があるようにも見える部分もありますし)、私は主要(という言い方もどうかとは思いますが)な男役は抜けないだろうな、とは思っていたんですよね。むしろ下級生とか娘役ちゃんとかが決断のしどきかな、と思っていました。他組に比べて組子の数は決して少ない方ではありませんが、だからってたくさん辞めていいってことではもちろんなくて、スターの層としてはむしろけっこう薄いので辞めさせている場合では断じてない、と私は思っているからです。
 それでも、誰でも一度くらいは、贔屓がトップさんと一緒に辞めてサヨナラショーで餞場面をもらえた方がおいしいのではないか、みたいなことを考えたことがあると思います。少なくとも私はあります。でも今回に関しては、私は贔屓の卒業発表をまったく心配していませんでした。まだ早い、と思ったし、本人もそう思えているだろう、と思っていたからです。
 『王妃ビバフェス』東京お茶会の締め際にまぁ様の卒業発表に話が及び、確か大劇場公演千秋楽後に生徒には発表されたそうですが、それを聞いたときの話をするのに顔を曇らせて、言葉を選びつつ、それでも、「早いな、と思いました」と言ったんですよね。朝夏さんを支えてがんばります、とも言い、それは明らかに「自分も最後まで」というニュアンスがなくて、自分はその先もいてさらにがんばる、という意味がちゃんと感じられる言い方だったように私には思えたのです。トップさんでない生徒がどのタイミングで卒業を決断し劇団に伝えどの公演で卒業することになるのか、私は全然ルールみたいなものを知らないんですけれど、とにかくまぁ様と一緒だからという理由で今この作品で辞める、という考えにはならなかったんだ、ということはわかった気がしたのです。そして私はやっぱり、もう少しだけでいいからもうちょっと見ていたい、と思っていたので、安心したし嬉しかったのでした。
 会の更新時期だったり、『AM』梅田公演の入り出が本当に人数が増えていたりで代表さんもスタッフさんも本当に元気でやる気で畳む気なんかさらさらないのがわかりましたし、そういう空気からも、今じゃないな、というのが確信できました。だから集合日、たまたま会議や打ち合わせがなかったので行こうと思えば日帰りでお稽古待ちに行けたんですけれど、行きませんでした。今まで、集合日だからという理由でお稽古待ちに行ったことはないからです。一応東京の人間である私にとってはお稽古待ちはあくまで観劇遠征のついでにタイミングが合えばする、というものであり、お稽古待ちありきで遠征予定を組んだことはないのです。でもゆりかお披露目公演からは毎回行くことにしようかな、とも思っています。そして複数回あると思っていますよ、私はね。
 ともあれ、なので私はわりと平静に集合日を過ごし、下級生の集合日付けの卒業が残念だったり四人の娘役の卒業発表が寂しかったりしたけれど、大きな動揺はせずにすみました。ゆうりやしーちゃんを応援しているお友達がいるので、かける言葉が探せなくて悩んだりはしましたが。逆に、私の贔屓の卒業を心配してくれていた人もいて、発表がなくてよかったね、安心した、嬉しかった、みたいな言葉をお友達からかけていただいたりもしました。前述したように私はほぼほぼ100%心配していなかったんですけれど、外から見たら微妙な学年の微妙なポジションの生徒だと思われていることもわかりますし、私を気遣って言ってくれていることがわかったので、ありがたく、嬉しかったです。そういうお友達はきっと、いつか私がその日を迎えたときには暴れるのを快く相手してくださるのでしょう。でもこれまた前述したように、当日はお稽古待ちに行っていてネット的には音信不通になっているかもしれません。さすがにそこは生を大事にするために行っているんだと思いますからね。でもきっと大丈夫なので、心配しすぎないでいていただけると嬉しいです。
 トップスターより上級生という、いかにも別格スターさんなポジションになるにしても、目の上のなんとやらと言われるほど煙たがられることはなさそうだと思うし、持ち味が違うんで邪魔になることもそうそうなさそうだし、若手の出番を奪っているってこともないと思うんですよね少なくとも今のところは。予科本科なわりには個人的なエピソードがほとんど出てこなくって、お互いどちらかというと人見知りっぽいのでものっすごい仲良しでベタベタラブラブ、という感じはまったくしませんが、それはそれでほど良い距離を取れているということでいいのではなかろうか、とか思っています。実は私は今回むしろせーこやきゃのんの卒業を心配していて、それは彼女たちがいなくなると幹部部屋に入らなくちゃならなくなるからで、でもホント性格的に指導とか統率とかそういうのに向いてなさそうで負担になりそうで、それを案じていたといういたって身勝手な理由によるもので、入るときはエビちゃんとセットでないとホント無理とか思っていてエビちゃんをなんだと思ってるんだと非難されても仕方ないくらいに頼りにしていて甘やかしたくてとにかく心配でたまらないのですが、本当はそんなことは言っている場合ではなくて大変なゆりかを支えてあげるちゃんとした上級生にならなくちゃいけないんだしなるべきだしやるとなったらやれる人だとも思うんだけどつい心配で甘やかしたくなるこの私の根性の方をむしろ叩き直したい、みたいな話です一文が長くてすみません。
 というわけで私は、あとはゆりかまどかのプレお披露目公演の演目発表を待つのみ、みたいな気分でいたのですが、よもやこんなことになろうとは思ってもいませんでした。

 まず、たびたび噂されてきた組替えについては、私はれいこちゃんとあーさ、くらっちときーちゃんの入れ替えをもって終わったのだろうと思っていたのでした。雪組の組子の数が極端に少ないとはいえ、特に補充することもなく自然に任せ、スターについてはそれぞれその組の中でまた育て作っていく…というようなことにするのだろう、ということです。
 なので、ゆうりをトップにせずに辞めさせ、まだ若い下級生娘役をトップに据えることへの非難を恐れるかのように、ゆりかまどかのトップ就任を組替えと同時に発表し、ごまかそう目をくらませようという姑息な根性がまず気に食わないのです。かてて加えて今回の組替えに意義がほとんど見出させない、それが嫌。
 唯一、あやなの件はいいですよ? びーすけの方を取ったということでしょうがそれからなるべく早く離すに越したことはないし、『ベルリン』で新公主演をやらせてからでもいいんじゃないかと思わなくもないですか、むしろ本役だいもんの新公主演をやらせたいという意図もわかるし、ひとこの下の世代の補充にもいいと思うし、可愛い子には旅をさせよということでこれは明らかにチャンスであり、劇団に買われているということです。逆に言えばマイティーやせおっちは当時の時点ではそうまで評価されていなかったのだろうし、この先は組替えがあるとしても同期トップを支えてからになるのではないかと私は読んでいます。
 そう、組替えとは本来的には栄転であるべきなのです。なのに、まだ新公ヒロインも務めたことがない、戦力として未知数の下級生娘役をシャッフルしてどうするの? 行った先で次期トップ娘役就任が見込める娘役二番手格になる、というほどのビジョンもきっとまだありませんよね? ひらめちゃんに関しても同じです。別にトップになることがすべてではないけれど、『マイヒロ』でなかなかおもしろいキャラクターをやってみせてこういう方向ならこの先も楽しみだね、とやっとなった、この学年のこういうポジションの娘役に対し、行った先で劇団は何を用意してあげられるというのでしょう? 歌姫としてバリバリ使う気がある、ってことなら納得してもいいけれど…
 そしてキキちゃんですよ、いったいなんなの? 星から花に移してみりおになってだいもんが抜けたらあっさり大きな二番手羽を背負わせて、ファンだって驚いていましたよね初日? ゆりかが背負うより全然早かったんですよ? なんの実績もないのにさっさと正二番手扱いしたのは、そこでトップにする目算があったからでしょう? その後今ひとつ役や作品に恵まれずファンが増えていない印象はありましたが、あきらちなつを大事にすることは大事だけれどキキにワリを食わせていいということにはならないし、単に劇団の育て方扱い方が下手だったんでしょう? それでもこういうタイプは真ん中でこそ輝くんだろうし、みりおの後任で問題ないじゃんって誰もが思っていたと思うんだけど違うの? それとも劇団が想定したほど伸びなかったんだとして、だからってまた組替えしてポジションはスライドとか、ありえるの? 月組準トップスターから花組二番手に「降格」したみりおを除けば、スライドか昇格が近年の組替えの基本でよね? 組替えは栄転であるべきなのです、何度も言うけれど。
 普通に考えて、みりおの方がゆりかよりさすがに先に卒業すると思いますよ? だからキキを早くトップにしたいということであれば、今回の組替えはむしろ後退じゃないですか。それでいいの阪急交通社? 少なくともキキファンは喜んでいませんよね? そもそも星でトップスになってほしかったんですもんね? それくらいの御曹司扱いでしたもんね過去には?
 まこっちゃんが星組の正二番手を立派に務めているんだし、カレーちゃんだって二番手に昇格しても大丈夫だとは思います。ファンも多いし、魅力的なスターさんですよね。でも、急ぐところじゃないよね? キキをどかしてでもカレーちゃんを早くトップにしたいということなの? もしそうだとしてそれでなんでキキが宙組なの? 同期の愛ちゃんが三番手としているのに、ゆりかのトップ就任に合わせての二番手への昇格は見送るってことですよね? でもじゃあなんでたとえば同じ同期の咲ちゃんが三番手でいる雪組ではいけないの? 人数が少ないのに? こちらはだいもんのトップ就任に合わせて順当に二番手に昇格させるってこと? そんなに雪は安泰で宙は心配ですか? キキが来ても動員の足しにはならないと思うけど? っていうかチケットの売れ行きはファンの多寡じゃないよ作品の出来だよ劇団の責任だよって、いつ気づくの劇団は? まどかが初めて宙組生え抜きのトップ娘役になるわけですが、私は愛ちゃんこそが宙組生え抜きのトップスターになってくれると信じて疑っていませんでしたよ? イヤこれは今も、遅らされただけでならないわけではないと信じていますが。
 だってこの後さらに組替え発表がある、とは私には思えないのです。あるならいっぺんに発表すべきだろうとしか思えない。だから愛ちゃんどころかりくもモンチもいるところにキキをつっこんで終わり、なんでしょうよ多分ね。
 ゆりかが呼んだなんて思えません。組替えしてトップスターになる生徒にはお気に入りを呼べる権利が与えられる、というまことしやかな噂がファンの間にはあるけれど、たとえそれが本当だとしても今のゆりかがキキを必要としているとは思えないし、さっきも言ったとおりキキちゃんにとって後退になることをゆりかがあえてするとは思えません。
 ゆりかとキキが仲良しなのは知っていますよ? でもそういうことじゃないでしょ? もうここまで来たら一期違いなんてかえってお互い邪魔でしょ? ただでさえゆりか自身が一期下にすぎない愛ちゃんがいるところに来させられたんじゃない。それなのになんなの?
 愛ちゃんのことは信じています。愛ちゃんってホントにヅカオタだから、あさゆひとかまゆえりとかちぎコマとかみりだいとかみやカチャみたいなケースを見てきていてちゃんとわかっていて、「やるよねー劇団ってこういうこと」とかって笑い飛ばしつつ、密かに燃えていてくれていると信じています。だから心配していないし、ファンに心配されすぎても本人も困るしつらいだろうな、とかは思います。
 でもそれとこれとは別。組ファンとして、また宝塚歌劇のファンとして、意味がわからない。いいことだとは思えない。納得がいかない。それを強く訴えたい。
 そして、比べれば小さい話ではありますが、組配属からずっと一緒だった愛ちゃんだから、りくとセットで押されてきた愛ちゃんだから、譲ってきたとまでは言わないけれど納得してきた部分もあるじゃんうちの人の扱いに。新公だってもう一回くらいうちがやっていたらまた歴史が変わったかもしれないよ?とか思いますよ、でもそんなたらればは言っても詮無いのもわかっているから、今それぞれでがんばっていて、やっと実を結んできているのを共に応援しているわけじゃないですか。そんなところによそから下級生が来て、でも二番手さんなんでうちの上に入りますからってなっても、そりゃ承服しがたいですよ。本人は知らないよ? でも周りは嫌だよ。少なくとも私は嫌だよ。
 私がキキを特に好きでも嫌いでもない、というせいもあるかもしれませんが、たとえ好きな生徒だったとしても理不尽で意味不明なことに対する怒りは必ず湧きます。どうしてくれるの?

 「♪僕らの住むこの世界には旅に出る理由がある、誰もみな手を振ってはしばし別れる」…今は残って見送る立場でも、いつか見送られることになるその日まで、なるべく心安く暮らしたいと願うことは罪ですか?
 七夕の夜に、ファンの多くは贔屓の健康と幸福を祈ったことでしょう。それはキキちゃんファンだってもちろん同じですよね。そしてやっぱり「なんなの?」って思っていますよね多分…これは誰が喜んでいるのいったい???
 長い目で見ればまた違って見えることなのかもしれません。でもそれは今ワケがわからない、ということを払拭するものではない。ファンだから、それでも愛していくし観続けるのだけれど、同様に言いたいこと、言うべきことは機会を見つけて言い続けていくつもりです。何も言われずにただ離れられるよりマシ、と観念して、たまには耳を傾けなさいよ?劇団。
 愛や贔屓を人質に取られるようなことは私は断じて許しません。こうとするからには納得がいく結果を見せていただきます。みんながなあなあで慣れるだなんて思わないでいただきたい。宇宙の光は遠くからでも届くのであり、暮らしは日々続いていくのだけれど、その暮らしは真摯に生きる姿勢が紡ぐものなのです。驕るなよ、忠告したぞ。
 生徒には罪はなく、ファンにも罪はありません。生徒は真摯に舞台に全身全霊を捧げ、ファンは贔屓に真摯に愛を捧げている。だからと言って劇団がそこに甘えていいということにはならないのです。もちろん先のことは誰にもわからない、引いた線路どおりに列車が走るとは限らない。でもだからこそ線路を引く者には責任が求められるのです。それを負えないというのなら辞めてくれ。それくらいの覚悟をもって働け。その程度の呪いは私はかけるよ、私だって責任感じて働いてるんだもん。
 仕事や人生に真摯に向かい合わない者に幸せなど恵まれはしない。呪いが怖いのなら働け。七福神なんかよりもっともっとたくさんのファンに注視されているのだという自覚を持て。おじいちゃんだからといって許されると思うな。ただ愛によりてのみ生きよ。
 清く正しく美しい花園をさらにもう100年存続させるには、真摯で不断の努力が必要なはずなのです。みんなが朗らかでいられるよう、心していただきたい。それを切に願います。


 










コメント (8)
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