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玉肌日記

2020年12月12日 | 玉肌日記
【湯ノ花沢温泉(神奈川県足柄下郡箱根町)】
かなりの久方ぶりに箱根を訪問。かつては首都圏から「安近短」な観光地の代表銘柄としての箱根だったが、レラティブ・バリューの観点からは価格が明らかに割高であって「高近短」だったために自ずと足も遠のいていたが、首都圏の近くでどうしてもマトモな温泉に入りたいとなると自ずと選択肢に入ってくる。その中で比較的マイナーではあるものの、泉質が良いと評判の温泉へ。場所は、学生時代にゼミ合宿で何度か来たことのある箱根・芦ノ湯からさらに奥に入った場所にあるが、箱根の中ではもっとも標高の高いところにある白濁の温泉とのこと。ただし、湯は蒸気造成泉の人造温泉。見遣れば箱根・駒ヶ岳の山腹に蒸気を発している岩場があり、その臭気からもそこが蒸気を噴出している場所と思われるが、その蒸気に水を通して温泉にしている。源泉温度は62℃程度で、その後加水されて42℃程度の適温になっているが、たしかに湯の中には細かい白色の湯の華が舞っており、「湯ノ花沢温泉」というネーミングそのもの。しかし、泉質はその噂に違わずになかなかに良質かつ強烈。泉質は単純硫黄泉(硫化水素泉)、pHは5.6とやや酸性気味な数字を確認したものの、pHの数字が甘目であったことで久方に温泉に入っていなかった身としては完全に油断。入浴の開放感のあまりに思わず温泉で顔をバシャバシャと洗って「あーっ」と温泉の素晴らしさを痛感したのは良かったが、その入浴後には強烈な眼の痛み! 眼に硫黄がぁ!(硫化水素がぁ!)という滲みる痛さであり、自ずと泪が溢れる…。その泪で硫黄成分を流そうと泪を流れるままにしておくが、泪は止めどなく流れるものの一向に痛みは引かず。その後、水道水で眼を洗い再度、泪を流れるに任せるが、結果10分ほど悶絶。なぜか台湾の北投温泉で入浴前に番頭さん(女性)が「顔を洗わないように」(英語だったか中国語だったかは不明)と言っていたことを突如思い出し、多いに後悔。浴後には温泉成分を洗い流したものの、それでもかなりの硫黄臭が残る。最後に教訓「硫黄泉では安易に顔を洗うべからず」。
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