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玉肌日記

2010年10月09日 | 玉肌日記
【塩原元湯温泉(栃木県那須塩原市)】
前回訪問時とは違った温泉宿”大出館”を訪問。というのも、塩原温泉はその泉質がかなり地区によって異なっており、隣り合った温泉でも違う湯が沸くという次第。そもそも塩原温泉のイメージは、(今ではまったく目にしなくなったが)テレビCMであった「ホテルニュー塩原」的なものであって、近代的鉄筋大型旅館が立ち並ぶイメージだったのだが、バスターミナルのある温泉中心街はたしかにそうであるものの、周囲に点在する温泉にはその雰囲気まったくなく、その泉質の多様さ、新鮮さから言って高評価であり、個人的にはまったくの「食わず嫌い」的温泉地域。ここの旅館にも5つの温泉が湧出しているというが、ここの目玉温泉は「墨の湯」。まさに湯に墨を流したかのような真っ黒の温泉で透明度は10cm程度か。この湯はここ塩原でもここだけであり、この元湯でもこの浴槽のみ。ちなみに他は硫黄泉であり、白濁硫黄臭たっぷりな濃厚なる良質泉だが、無味かつph6.2と中性。墨の湯は適温ながら硫黄臭はあまりなく(というのもそれまでに硫黄泉に入りまくっていたので臭覚麻痺した?)、成分表をみるだに他の白濁泉と成分的には同様ながら、鉄を主成分とする墨が肌毛穴につくことに加え、タオルはいうまでもなく、体もよく流さないと煤汚れのような黒色が付着する程度に強力。隣には硫黄泉があり、ここで流してあがるのが一般的というが、そうしたにもかかわらず、浴後一部には残っており、驚嘆。墨の湯はその視覚的奇抜さから注目されるも、他の白濁硫黄泉の実力も十分であり、こちらの方が印象深し。ちなみに同浴の方々との会話では、墨の湯に対しては”話のネタとして”というなんだか冷めたスタンスが多く、逆にややキワモノ感ありか。
(写真は湯煙で見え難いが、右が墨の湯、左が白濁硫黄泉)
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