Side Steps' Today

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散財日記

2008年05月22日 | CD批評
ルイス=ジョンソン「教則DVD」
CD屋さんを覗くと、同DVDを発見。かなり昔から存在しているものの、なんだかVHSであれば買う気はしなかったのだが、同日になかなかめぼしいCDが無かった事もあり、個人的ベースプレイのパラダイムシフトの予感もして、思わず購入。さっさと帰宅して見るに、なかなか面白い。同人はラリー=グラハムとともに、チョッパーベース創始期における”双璧”だったのだが、ラリーはGCSで聴き込むだになかなか繊細であるのに対し、ルイスはなんだかあの顔とかなり時代を感じる眼鏡のせいか、もしくはズビズビ=サウンドなスティングレイ(ベース)のせいか、非常に粗雑な先入観があり、完全に「食わず嫌い」状態だったと判明、なかなかに細かいプレイでかなりなる意外感。フレーズはかなりお約束チックなものだが、これも如何にもチョッパーベースの美味しい部分を抽出したエスプレッソのようでイケている。というわけで自身のプレイ向上に資する内容であるのは確かなのだが、それ以上に見ていて面白いのがなにより良し。親指骨折の話に加え、あの右腕大振りアクションでは”さもありなん”というぐらい燃費の悪い動きなのだが、なかなかに細かいフレーズを弾き出すのは当時からみても”曲芸”の域。教則の構成がフレーズの高速プレイ→そのフレーズをゆっくり演奏して詳細解説、という流れになっているのだが、ゆっくり演奏すると、最初に弾いたフレーズと違ってしまっているのがなかなかにアバウトかつお茶目で愛くるしい。さらには”教則”的にはあの左手のグリップは”反則”であって、手が大きいからか、ネックを完全にグリップしており、ネック裏から回った親指で4弦を押さえるというのは、映像を見ていても(見慣れないからか)非常に違和感があり、それでオクターブのチョッパーなんか弾かれた日には同じベース奏者としてはお尻がムズかゆくなる(笑。
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