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九州全線阿房列車(31)

2023年06月24日 | 畸観綺譚
九州全線阿房列車(31)
予めエレベータで地下に降りたためトンネル自体にはそれほどアップダウンを感じないが、海中トンネルということもあって万一の事態、つまり「海水ドバー」という事態をどうしても想定してしまうが、その不安がないほどにトンネルを行き交う人が結構いて意外。ここまで歩いてくるまで人なんてほとんどいなかったのに…。そのほとんどは観光客というよりも地元のご老人。トンネル内は暖かいし、歩きやすいということで格好の健康ウォーキング・スポットになっている模様。気になるこのトンネルの構造が図解されており、円形の断面のうち上半分(時計で9時~3時部分)が車道になっており、下半分の5時~7時が歩道(今いる場所)、それ以外は通気道(絵では「新鮮な空気を送るスペース」)になっている。驚異的なのはこの関門トンネルは1937(S12)年に計画され、戦争による中断はあったものの1958(S33)年に完成したということ。なお、鉄道の関門トンネルは1942(S17)年に単線ながら戦時中でも運転開始されている。当時の建造技術として凄いことではないか。なおトンネル途中にはいくつかSOSボタンがあり、緊急の際は連絡できるのが心強い、すぐ来てくれるかは相当疑問ではあるが…。トンネル内は徒歩(無料)に加えて自転車やバイク(200円)も通行可だが、運転での通行は不可にて押して歩かねばならない。10分ほどで対岸下関側に到着、同じくエレベータで地上に上がるが引き続き雪が降りしきる中、関門橋も烟(けぶ)っており寒いのでさっさとUターン、再び歩いて福岡県側に戻る。トンネル内のウォーキングで体が温まったせいか往路と違ってトンネルを出た帰路は遭難感なく軽快。
【写真】関門トンネル(人道)の海底における福岡県・山口県県境。
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