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話をドラムのサウンドメイクに戻すと、基本的には各パーツをEQとダイナミクス系で整えた後に、パーツ間のバランスを調整。バスドラとハイハット以外にリバーブを乗せて、最後にトータルコンプをかけるというものだったが、トータルコンプは曲によってフェアチャイルドのシミュレート(PC上にそっくりの画面が現れる)や76(Urei1176)をかけるが、前者はかけただけで音が立つので有名だが、まさに今回はそうであり、コンプというよりEQ(エキサイター?)的な感じ。曲によってはソロ部分等には比較的派手目なエフェクトをかけることに。「Parallel Reality」では中間部のソロ部分には、昔流行った「NYパワーステーション風」ということで、アンビエンスを採用。アーリーリフレクション(初期反射音)が粗くバラバラ鳴るリバーブのリリースをゲートで切るものをかけている。ベースについては、基本的にノーエフェクトだが、中間部のリフでは、オーバードライブ(ジラウド製Funk Groover)をミックスさせたことに加え、Bメロではこれも昔流行ったアンソニージャクソン風のフランジャーをかけるが、こんなように”昔流行った...”というサウンドメイクをしているので、”SSは80年代の音がする”と以前に某雑誌に書かれたことを思い出し、皆で議論。書かれ方は、その80年代のサウンドが”懐かしい”のか”古くさい”のか、つまり好意的かそうでないかまでには触れられていなかったものの、我々の受け止め方はどちらかといえば後者のようにネガティブであって、「すみませんねぇ、古くて...」とちょっとヒネてしまう感じであるのだが、ある意味で全盛であった当時に対してリスペクト(←これ最近の流行語か)しているのだとあくまでプラス思考で乗り切る。