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フォアグラ日記

2022年10月15日 | フォアグラ日記
音威子府そば(北海道中川郡音威子府村)
(2)
前回の苦難の末にようやく到達し、一路食堂(写真)に入店。なお、駐車場は広くて休憩中なのか路線バスも停まっている。14時半の入店だったが、客は当方含めて2名。シンプルな「もり」をオーダーするつもりが、他の客が「ざる大盛り」をオーダーしておりこちらも「もり大盛り」とする。なにしろ朝食からなにも口にしていない。5分ほど待って供されるが、事前調査とおりで黒い。そばの実の甘皮まで挽いていることによるようだが、食するにまず強烈に感ずるのは海藻の風味。一瞬、そばのつなぎに海藻を入れている?と思われるほど海藻の香りが強いのだが、それはツユの「利尻昆布だし」によるもの。メニューには「毎日だしをひいている」とある。最初はそばの風味が感じられなかったが、食べる際にツユのつけ具合を調整していけばそばの風味も十分に感じられる。黒いと噛みごたえがハードなイメージがあるが、ちょうどよい硬さでボロボロやボソボソではない。飢餓状態でノンストップ爆走の直後だったこともあり大盛りながら3分程度で完食(ほぼ同時に供されたもう一人のお客はまだ半分も食していない…)。せっかくなのでお土産を、と店内を物色するも「生そば(400円)」を発見。乾麺は売り切れてしまっているようだが、乾麺より生麺が好ましいし、賞味期限が10日間程度(もちろん早く食した方が良いに決まっている)あることから2束(5人前)を購入。要冷蔵だが、寒い車内に一晩中置いておけばOKだろう。詳しい茹で方を書いたマニュアルが添付されることに加え、昔ながらの包装紙に生そばが包まれ、輪ゴムのみで止められたその所作、佇まいがモノとして素晴らしく美しい。見た目だけで十分に美味そうであることが推察される。ちなみに帰京後に自宅にてマニュアル厳守のもと生そばを作って食したが、現地で圧倒的に感じられた海藻感はまったくなく、あの時に感じた海藻感はツユによるものと判明。平凡なツユで食した方がそば感は得られるが、あのツユがかなり素晴らしかったと痛感。個人的には温かいそばはあまり食べる機会がないが、今度訪問する際には(あのツユがふんだんに用いられているであろう)温かいそばを食すことを期する。しかしそれはいつになるのか…。(完)
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