「槍ヶ岳開山」 (新田次郎著)
江戸時代末期、槍ヶ岳を開山した播隆上人の話です。
(今風に言えば「槍ヶ岳初登」か。)
様々な背景があったとはいえ、現在とは比較にならない
ような粗末な装備で槍ヶ岳に始めて登り、道を造った
播隆上人の人生を新田次郎独特の世界観で紹介しています。
今、我々が山に登るのは完全な娯楽、趣味の世界です。
日々の生活で精一杯だった江戸時代の庶民が山深い
槍ヶ岳まで登ろうとするのは大変な苦労があったと
思います。
文中で印象的だったのは播隆上人が
「山に登っている時は山に登ることしか考えなくなる。
つまり山へ登ることによって心が無になる。そのことで
自分が何者で何をしなくてはならないか?ということの
答えを得られるような気がする。」
という意味のことを言っています。
頭の中を無にして精神状態を定期的にリセットすると
いうのはやはり健全な精神にとっては必要なことなん
だと改めて思いました。
あまり期待はしていませんでしたが予想外に読み応えの
ある1冊でした。
江戸時代末期、槍ヶ岳を開山した播隆上人の話です。
(今風に言えば「槍ヶ岳初登」か。)
様々な背景があったとはいえ、現在とは比較にならない
ような粗末な装備で槍ヶ岳に始めて登り、道を造った
播隆上人の人生を新田次郎独特の世界観で紹介しています。
今、我々が山に登るのは完全な娯楽、趣味の世界です。
日々の生活で精一杯だった江戸時代の庶民が山深い
槍ヶ岳まで登ろうとするのは大変な苦労があったと
思います。
文中で印象的だったのは播隆上人が
「山に登っている時は山に登ることしか考えなくなる。
つまり山へ登ることによって心が無になる。そのことで
自分が何者で何をしなくてはならないか?ということの
答えを得られるような気がする。」
という意味のことを言っています。
頭の中を無にして精神状態を定期的にリセットすると
いうのはやはり健全な精神にとっては必要なことなん
だと改めて思いました。
あまり期待はしていませんでしたが予想外に読み応えの
ある1冊でした。
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