目標タイムよりは遥かに悪いタイムで自分自身ががっかりしてしまうくらい。
今日は当然のことながら会社を休んで自宅でゆっくり休んでいます。
筋肉痛が酷くて明日が憂鬱です。
感想はまた後程。
2006年に続き、チャレンジ富士五湖を走ってきました。
距離は112キロです。 前回は、ウルトラ初挑戦ということもあり完走できるかどうかが
不安だったので、完走だけを目標にしてひたすら慎重に、ペース計算をして臨みました。
今回はそれなりにトレーニングを積んでいるのである程度は自信を持っていました。
12時間は無理にしても13時間くらいなら行けるんじゃないかって正直甘く見ていまし
た。 ・・・が、結果は散々なものでした。
前回より距離が5キロ短かったにもかかわらずタイムはほぼ同じ。40キロ過ぎで早くも
足が辛くなってしまい、70キロではもう走れるような状態ではありませんでした。
それでも歯を食いしばってなんとか制限時間内でゴールすることができました。
本当に辛かった。
前日、北麓公園へと変更になった受付場所でゼッケンをもらってしまうともう後はするこ
とがありません。早めの夕食を小作というお店でほうとうを食べました。
今回宿泊した宿は大失敗でした。恐ろしく古くて小汚い建物で清潔感もありません。
昭和40年代の安いアパートみたい。
おまけに部屋が道路に面していて夜遅くまで車の音が気になってなかなか寝付けませ
んでした。
明日は、最低気温が3度と非常に低く、午後からは雨が降る予報となっています。
スタート時は暖かめの服装をして、途中の脱ぎ捨てポイントで上着を脱いだ後は本栖
湖の着替えポイントで雨具の上を着て、午後の雨に備えるようにしました。
会場の駐車場が満車になってしまうと遠い駐車場からシャトルバスに乗らないといけな
いため、早めに出発しました。
これは正解。午前3時には満車となっていました。
荷物を預けた後、スタート地点へ。
思ったより寒くなく良かったです。
スターターは何故かはるな愛。
参加者のテンションがあがり午前4時30分スタート。
私は最後尾でのんびりと写真を撮ってからゆっくり走り出しました。
北麓公園を出発するとすぐに長い長い下りからレースがスタートします。ここで調子に
乗ってスピードを出しすぎると後で辛い思いをすることは分かっていたのでなるべく
ペースを落とします。
体感的には5キロを27~28分くらいの感じです。
坂を下り終え、忍野八海を通過。前回はここで満開の桜をバックにした神々しいくらい
綺麗な富士山が見えましたが、今日は、桜はまだ咲き始め、富士山も完全に雲の中に
隠れていました。
1時間近く掛かってようやく10キロ地点に着きました。
スタートや途中の風景を写真に収めたりしていたのでかなり時間をロスしていることを
考えるとスピードが少し早すぎたかもしれません。
ようやく山中湖にました。所々、歩道が狭くてランナーが車道へ広がり、危なっかしくて
仕方がありません。ランナーの良識が問われるところです。
山中湖の一番奥まった辺りが20キロ。少しストレッチをしてみると既に結構疲労が溜
まっています。
後半は、雪を被った富士山が山中湖に写る撮影ポイントがあるのですが、今日はやは
り雲の中で期待していた景色を見ることはできませんでした。
思ったほど寒くなかったので27キロで予定通り上着を脱ぎ捨てました。 この後、河口
湖までの記憶があまりなかったのですが、今回はとても長く感じられました。
ようやくたどり着いたビジターセンター入口。ここのエイドにはおにぎりがあるのでこれ
を食べながら大休憩。
ストレッチをしてみると、足は相当疲れています。
仕方なくおにぎりと味噌汁をいただきながらじっくり時間を掛けてストレッチをしました。
ところが足はまったく回復してくれません。
この時点で予定よりタイムオーバーしてしまいました。
河口湖大橋を渡り、河口湖北岸に沿って西へ進みます。アップダウンもありかなり疲れ
てきました。とてもこのままのペースで最後まで走ることは無理だと情けなくなりました。
ようやく河口湖を離れ、大きなエイドのある西浜小学校に着きました。
喉が渇くのでスポーツドリンクばかり飲んでいましたが、さすがに飲み飽きてきました。
また、バナナも食べ飽きてきたのでオレンジを食べるともの凄くおいしく感じました。
固形物が欲しくなり、置いてあったスナック菓子を食べましたがこれも腹に溜まる感じが
して少し元気が出たように思いました。
急坂を登り、トンネルを抜けると目の前に西湖が広がります。
ここからしばらくは平坦で走りやすいですがエイドも建物も少なく少し寂しい区間です。
足はもう完全に力尽きてしまったようで本当に完走できるのか不安でいっぱいです。
前回ストレッチをした60キロ地点での疲労度を比べると、前回はまだまだ足取りが
しっかりしていましたが、今回はストレッチ後も疲労がまったく回復しないくらい疲れて
しまっています。
精進湖をぐるっと回り、最後の本栖湖への長い下りに助けられてようやく本栖湖のエ
イドに着いた時には、もう一歩も歩きたくない状態でした。
時計を見てこの先、自分が進めるスピードと残りの距離を考えると5キロを40分から
45分のペースでちょうど制限タイムギリギリと言った感じです。
普通に考えれば余裕のタイムですが、今の自分にはこのペースすら非常に厳しい状
態で、半分はリタイアを覚悟しました。
空はどんよりとしており、雨が降りそうな感じです。
ここに預けてある雨具を着るかどうか迷いましたが本栖湖を一周する間は着ないまま
走ることにしました。
さて、この本栖湖の1周は本当に辛いんだよなぁ。
まだ40キロ以上あるし、何よりゴールから遠ざかっていくというのが精神的にとても堪
えます。
走り出したもののとても走り続けることが出来ずに、あの電柱まで、とかあの車の止
まっている所まで、といった感じに目の前の目標を定めながら兎に角少しずつでも前
に進んでいきます。
本栖湖の周回に入った途端、人がまったくいなくなりました。
本栖湖を周回するのは112キロの人だけですが、この時間にこんな所をたらたら
走っている人はほとんどいないということです。
ポツポツと雨も降り出して益々気分が落ち込みます。
ようやく本栖湖を1周してエイドに戻ってきました。
身体を冷やさないように先に雨具をはおり、座り込んでひたすらストレッチをします。
もはや立ち上がるのも困難な状況です。とは言ってもいつまでも止まっていられません。
立ち上がりよろよろと動き出しました。
ようやくゴールへ向かって少しずつ戻っていくことができるので精神的には少し楽にな
りました。
精進湖への折り返しの間に数人のランナーとすれ違います。
この時間にこの場所で私とすれ違っているということは、112キロの人はもちろん、
100キロの人だって完走はかなり絶望的なはずですが、それでもみんな諦めること
なく一生懸命走っています。この姿勢は見習わないといけませんね。
折り返した後はいったん下った後、基本的にずっとゆるい登りが続きます。
この登りで体力を使い切ってしまわないように半分くらいは歩きました。雨は本降りに
なってきました。
やっとの思いで登り区間を終え、90キロポイントのうどんエイドへ着きました。
うどんを食べるために、というよりは座りたいがために無理やりうどんを食べました。
それでもうどんの汁は塩分が濃い目でとても美味しく食べることができました。
この後もさらに辛い時間が続きます。
西湖の南側に沿って進むコースはカーブが多く見た感じよりも長い距離を走らなけれ
ばならないため本当に辛く感じます。この頃にはもう殆ど走り続けることはできなく
なっており、走る→ストレッチ→歩くを繰り返して、兎に角止まらないようにということ
だけを心がけました。
ようやく西湖から抜け出し、河口湖への急な下りをよろよろと下っていきます。
この下りは疲れきった足に堪えます。平地よりも始末が悪い。
坂を下った西浜小学校のエイドは97キロです。
この辺りから距離の表示を見落としてしまい、100キロだと思っていた河口湖の道の
駅では100キロの看板もICチップの計測器も見つけることができませんでした。
これは精神的に相当がっかりしました。と共に、ゴールできるかどうか本当にギリギリ
だったので距離を見失ったということは非常に焦りました。
前回と距離が違っているので、ひょっとしたらコースが変わっていたのかもしれません
が、兎に角残りの距離が分からなくなってしまい、すっかり底を尽いてしまった自分の
体力をどこまで振り絞っていいのか分からずにイライラとしました。
国道139号線を渡り、第5関門に辿り着いた時に残りが約5キロだということが分かり、
今までのペースト同じ速さで行けば何とか間に合いそうですが、ここから先はずっと
上り坂であることを考えると安心はできません。
周りにはゆっくり歩いている人もいますが、制限時間内にゴールできるか否かの瀬戸
際です。たとえ1分でも遅れてしまってはこれまでの努力がすべて水の泡と化してし
まいます。
坂を登り始めた頃、日が暮れて、途中止んでいた雨が再び降り出してきました。
明かりはほとんどなく長く苦しい登り坂が続きます。登っても登っても、さらに先へ登り
が続いています。 もう本当にヘトヘトでした。
坂を登り切って、左へ曲がると漸く残り1.5キロ。どうやら何とかゴールできそうです。
足はほとんど前に出ていませんが、気持ちが一気に楽になりました。
ゴールである北麓公園の明かりが見えたらもう後は坂を下るだけです。
小雨が降る中、前回とほぼ同じ14時間20分15秒でゴールしました。
やった!やった!
情けない話ですが、嬉しくて泣けてしまいました。
ゴールした喜びを噛み締めるようにひとりで何度もガッツポーズ。
良かった!本当に良かった。
前回とは違った意味での嬉しさがこみ上げてきました。
辛かったけれど、諦めずにがんばって本当に良かった。
ヘトヘトの体で紅富士の湯で汗を流し、十分にストレッチをしてから帰途に着きました。
疲労極まって、途中のサービスエリアで仮眠を取り、名古屋の自宅に帰りついたのは
午前3時になっていました。
疲れた。
来年は、もっとしっかり練習をしてまたチャレンジしたいと思います。
走り始めてすぐにカメラが動かなくなってしまったので写真はこれだけ。
充実の表情。
今年の桜。
【山崎川】
名古屋市内を流れる山崎川のうち石川橋から瑞穂陸上競技場までの
約2.5キロほどの間に600本あまりの桜の木が植えられていま
す。
住宅街にあるため静かに桜を楽しめます。
少し強めの風が吹いていましたが、宴会をする人もなく、屋台が出
る訳でもなく非常に気分良く桜を鑑賞することが出来ました。
【鶴舞公園】
名古屋市の中心部から少し外れた場所にあります。東京で言えば上
野公園です。人ヒトひと。品なく宴会をする人ばかりで、桜を楽し
むことはまったく出来ません。
雰囲気は最悪。期待外れも甚だしいです。
ここへ桜を観にいくことは2度とないでしょう。
【養老公園】
養老公園内を流れる良く整備された川の両岸に桜が植えられていま
す。人は大勢いますが桜の気が広く広範囲に植えられているため、
それほど混雑しているようには感じません。
川沿いでは家族連れが弁当を広げ、の~んびりとした雰囲気が充満
しています。
今回は、養老山へ登ってしまったためにほぼ素通りでしたが、いつ
か桜の木の下へ椅子を持っていってのんびりとした1日を過ごした
いと思います。
岐阜県の養老公園へ桜を観に行ったついでに養老山へ登って来まし
た。
8時30分、養老公園の駐車場へ到着。さすがにまだ車の数は少なく
人影もまばらです。駐車場料金300円を払い、満開の桜が咲く川沿
いの道を上流へのんびりと歩くこと40分で有名な養老の滝へ着きま
した。
あるいは日本で最も有名かもしれないこの滝。
もっと大きな滝を想像していましたが意外とこじんまりしていました。
道は滝の上で右へ大きくカーブするようにUターンします。
ほんの1段上がった有料駐車場(1000円)で登山届を提出して、
いよいよ山道へ。
登山道は駐車場を突き抜けた先を左へ曲がったところからスタートし
ます。
5分ほどであやめ平との分岐があり、これを左へ。すぐ飛び石
づたいに小川を渡り、本格的な登山道となります。
最初の30分がいきなりの急登で結構きつく感じます。朝、自宅を出
たときは、ひんやりする気温でしたがすぐに汗が吹き出てきます。
急な斜面を尾根に出るまでジグザグに登り続けます。やがてベンチが
現れると傾斜が緩みますが、まだまだ登りは続きますので気は緩めな
いようにしましょう。
尾根上のきつい登りを辛抱強く登り続け、ふと上を見上げると木々の
間から稜線が間近にみえます。
間もなく、三方山への分岐に到着です。分岐から三方山頂まではほん
の1~2分ほど。三方山は工程中で一番展望がよい場所ですので是非
行ってみたいところです。
実際に山頂からは濃尾平野や伊勢湾を一望することが出来ます。今日
は生憎、高曇りであまり遠くまで見ることは出来ませんでしたが、空
気の澄んだ日はさぞかしよい眺めだと思います。
分岐まで戻り小倉山へ向かいます。
ここからはあっという間に稜線です。
稜線を右へ行くと笙ヶ岳へのプチ従走路。
今回はこれを左へ曲がり小倉山へ向かいます。約10分程で小倉山山
頂。山頂を示すこれといった標識は見当たりませんが、山頂からは周
辺の山々が良く見えます。
ベンチに座り、のんびりと食事を楽しみました。
せっかくだから養老山の山頂も踏んでおくか。と再び歩き始めます。
途中、木々がなく、前方の展望が開けるあたりは昨年登った竜ヶ岳の
山頂付近の眺めに良く似ていました。
養老山山頂は周りを木々に遮られまったく展望がありません。養老山
山頂から先、昭文社の地図には記載されていませんが東海道自然歩道
(?)が続いておりいつか歩いてみたいと思います。
下りは来た道を延々と下ります。
笙ヶ岳までトレイルするとちょうどよいトレーニングになりそうです。
春らしい、暖かく、穏やかな1日でした。