仕事で名古屋から京都へ出張しました。
業務は無事に終了し、会社の人8人で食事に行きました。
私が会計をした後、タクシーで京都駅まで行き、ここで解散。
ようやくひとりになり、仕事から解放されました。
明日は休みだし、酔いが程よく回り、とても良い気分でした。
この時すでに21時30分を少し回ったところでした。
新幹線の切符を買おうと思って財布を探しますが、カバンの中を
何度探しても見当たりません。
私は、仕事での立替が多いので、会社で使う立替用の財布と
プライベート用の財布を分けていますが、見当たらないのは
プライベート用の財布です。
まあいいか、立替用の財布があるのだから・・・。
と立替用の財布を開きますがなんと3400円ほどしか入って
いません。
(さっきの食事で5万円ほど支払ってしてしまったのは
失敗だった!と後悔したものの後の祭り。)
・・・・・。
一瞬思考が停止し、酔いが一気に醒めます。
まずは冷静に考えよう。
最初に、東海道線に乗れば名古屋まで変えることが出来ることを
確認しましたが、東海道線の最終電車はすでに終了していました。
そこで、思いついた選択肢として「京都の友達に連絡して泊めて
もらう。(新幹線代も借りる)」ことでしたが、さすがに
この時間から泊めてくれというのはいかにも失礼ということで
却下。
次に、商品券を2万円分持っていたので、この商品券で新幹線の
チケットを買えないかということを考えて、みどりの窓口へ
急ぎましたが、無理との回答でした。
しからば、金券ショップで換金すれば良いではないか!との
思いつきも、京都駅周辺の金券ショップを調べた結果、すでに
どこも営業が終わっていて無理だとわかりました。
そうこうしているうちに新幹線の最終電車の時間が過ぎ去ろうと
して、もはや今日中に自宅へ帰ることはあきらめなければならない
状況でした。
このまま朝まで京都駅にいるのは少々辛い。
なにせ漫画喫茶にも入れない状況では、朝までベンチで過ごすしか
ありません。(ちなみに始発の時間まで漫画喫茶で過ごそうと
思うと2000円以上かかります。⇐ネット調べ)
そして思いついたのは夜行バスです。
JRの夜行バスならばまだ窓口が空いていて当日でもチケットが
買えるかもしれない。と思って急いでバスのチケットセンターへ
行き、確認すると奇跡的にこの後出る名古屋行きのバスに1席だけ
空きがあるらしい。
やったこれで寝床を確保して帰ることが出来る。
・・・と、ほっとしたのも束の間。
料金が3700円と聞いて、ショックを受けました。
たった400円の不足です。
それでも諦めきれずに、カバンの中を漁ると、残金が436円の
郵便局口座の通帳とカードが見つかりました。
やった!!!
これで帰れるぜぃ。
と、喜び勇んで京都中央郵便局へ足を運びました。
しかししかし、機械を操作したところ
「夜間は小銭だけの引き出しは出来ません」との非情なメッセージが
目に飛び込んできました。
う~~~~~~~~ん。
さすがに万策尽き、とぼとぼと郵便局を後にしました。
せめて、明日、少しでも早く自宅へ帰れることを考えて、このまま京都駅
で5時30分の始発を待つよりも、今日中に行けるところまで行って
しまえ! と飛び乗ったのが22時38分発の米原行きでした。
この電車に乗れば、明朝、米原駅を6時7分に出発する電車に乗ることが
できるので、京都駅で待つよりは名古屋駅には約1時間早く着くことが出来ます。
最後の試練は米原駅での一晩でした。
駅員に見つからないように、ホーム待合室のベンチで横になりうとうと
しますが、正直ほとんど寝ることが出来ませんでした。
姿勢が安定しないことと、定期的に通過する夜行貨物の音で目が覚めた
ためです。
とにかく、そんなこんなで波乱万丈の一晩は無事に終了し、やっとの
思いで自宅に帰りつくことが出来ましたとさ。
単なるアホ記録でした。