②につづき
《2日目の予定》 橘寺 → 飛鳥寺 → 昼食 → 興福寺 → 石舞台古墳 → 宿
2日目の出発は10時とゆっくり目なので、その前にちょっとお散歩に行くことに。というのも、宿の場所が平城宮跡歴史公園の近くだったので、復原された朱雀門でも見に行こうと思った次第。
宿の人は歩いて15分くらいと言っていたけど、前日、宿へ来るまでにバスで前を通っていて、そのときの実感で、徒歩15分では無理だろうと思ったので一応、地図アプリで検索してみた。すると、少なくとも最短で徒歩20分、慣れない身では30分はかかるだろうと思われ、この日も猛暑の予想で、いくら朝早いとはいえ、朝っぱらから大汗かくのもイヤだなぁ、、、と思ったけど、せっかく来たのだし、日頃運動不足だし、たまにはいっぱい歩いた方がいいか、とかイロイロ自分で理由を考えて、朝6時半頃に宿を出て、いざ朱雀門へ。
そうして実際歩いてみたら、ちょっと遠回りしてしまったのもあるけど、35分くらいかかってしまった、、、。それでも途中まではそれほど暑さも感じず気持ちよく歩いていたのだけど、25分くらいを過ぎた辺りから日差しは強くなってきて汗が噴き出してくる、、、。
で、ようやく着いたのでした。
復原遣唐使船
これは、朱雀大路脇にある観光施設の広場にある復原された遣唐使船。9時30分~18時の間は、自由に中を見学できるらしい。復原と言っても、大きさなどは推定だそうだが。
朱雀門(大宮通りの日陰から撮影)
歩いて来た大宮通りから朱雀門へ辿り着くには、朱雀大路を歩いて行かなきゃいけないのだけど、これが表示で260メートルもあり(単純に計算して3分以上かかる)、ここまでで既にヘロヘロになっていたのでとても間近まで行く気力は残っておらず、遠目で眺めるのみ。
この地図を見ると、さもいろんな施設が立ち並んでいる充実した復元施設と思われるのだが、残念ながら広大な敷地に復原施設と資料館が点在し、イマイチ見て楽しめる施設とは言い難い。大体、朱雀門から大極門(この地図でいうと茶色い「中央区朝堂院」とピンクの「第一次大極殿(復原工事中)」の境界にある門。2022年3月に完成したそう)まで歩いて12分かかるんだからね。宿でもらった公園のパンフを見ると、おすすめ見学ルートが載っているんだが、この何もない復原された建物が点在しているだけの公園で、所要時間の目安が「1時間~2時間」って、どんだけ物好きな人たち向けのルートなのよ、、、。
とにかくだたっぴろいだけで「公園」と名はついているけど、まあ、まだ整備途中みたいだし、これから充実されていくんですかねぇ。昼間はガイドさんもいるみたいだけど、よく分からん。
……と、徒労感に襲われつつも、宿に戻らなければならない。ので、また来た道を歩く。来る時よりは早かったけど、延々20分。やっぱり大汗かきました。あー、疲れた。
部屋に戻ったのが7時40分。1時間以上も歩いていたのか~。汗を流しに温泉に入りに行きたかったけど、10時までに、朝食も食べて、身づくろいして、荷物もまとめなきゃいけないので、諦めて部屋のシャワーで汗を流し、朝食へ。
あんましきれいな画像じゃなくてすみません。……まあ、普通のバイキングでした。卵の横の葉っぱは、奈良ならではの柿の葉寿司。朝から歩いたしお腹が空いていたのでペロリ。
どうにか集合時間に間に合って、10時出発。
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まずは、聖徳太子が生まれた場所とされる橘寺。
中腹に見えるのが橘寺
良い天気なのはありがたいが、日差しを遮るものもなく、炎天下、てくてく歩くのはなかなかの苦行。
まずは、本堂に上がって、講和を聴く。暑くてイマイチ内容を覚えていないが、お寺の由緒とご本尊についての説明だった、、、と思う。メモを見直しても、記憶が喚起できない、、、
覚えているのは、この場所にあった欽明天皇(太子のおじいさん)の別宮で聖徳太子は生まれ、生まれた後に不思議な出来事が起きて、寺が建立されたと。聖徳太子建立七寺に数えられている。
この橘寺には春秋だけ公開される日羅(百済の高僧)と伝えられる像もあるとのこと。日羅は厩戸に「死んでもらいましょう」と言われていたお方ですね。
黒駒(聖徳太子の愛馬、マンガでも出てきましたね、、、)と本堂
鐘楼・五重塔跡
二面石(飛鳥時代の石造物だそう)
本堂から境内を一望
寺から来た道を眺める
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お次は飛鳥寺へ。
ここも修学旅行で来たのはよく覚えている。
こちらでも、まず講和を聴く。ここではメモもとっていないので、ほとんど内容は覚えていない。ただ、歴史の授業で、大仏のお顔が“アルカイックスマイル”と習ったけれど、アルカイックスマイルとはちょっと違う、、、みたいなことを話されていた気がする。へぇー、、、と思ったのが記憶にあるくらい。
有名な飛鳥大仏
日本最古の大仏は、マンガでも出てくる“とり”こと鞍作鳥の作。けれど、火災で大部分を焼失しているとかで、お顔も当時の部分がどれくらい残っているのかがハッキリしていないそうだから、そういうこともあってアルカイックスマイル云々というのはちょっと、、、ということなのかな。
回廊部分に建立当時の伽藍復元図があったけれど、当時は壮大なお寺だったのだろう。境内を出て、西側には、蘇我入鹿の首塚がある。
蘇我入鹿の首塚
乙巳の変で暗殺された入鹿の首が、ここまで飛んで来たと。けれど、乙巳の変の現場となった飛鳥板蓋宮は、ここから600メートルも離れているというから、将門の首が飛んできたってのと同類のオハナシですかね。将門の首はもっと長距離飛んでますが、、、。まあ、こういう伝説がイロイロあるのも歴史の面白いところです。
一通り見学し終わったら、既にお昼を回っている。お腹もすいたし、昼食へ!
④につづく
旅行記拝読してると、飛鳥時代奈良時代が舞台の小説が読みたくなってきました!何かおすすめとかありますでしょうか?
仏様の穏やかかつ謎めいた微笑が好きです。キリスト教は十字架に磔とか罪とか何か厳しくて怖いけど、ほとけ様は優しい感じがします。
それはそうと。すねこすりさんがイメージしてる厩戸皇子を演じてほしい俳優がすごく気になります!誰?!
小説、、、ではないですが、やっぱり梅原猛の「隠された十字架」ですかね~。
高校の日本史の先生が、授業中に梅原猛に触れて(内容は忘れましたが)、この本を読みました。
山岸さんもこの本を読まれて、マンガのインスピレーションを得た、ということらしいです。
批判も多い梅原猛ですが、読み物としては、面白いと思います。
井上靖の「天平の甍」も有名ですが、私は未読です(..) 映画にもなっていますね。
厩戸の実写キャストですか? たけ子さんにはダメだしされそうですが、、、。
もうこのお方しかいない!!って感じで、本郷奏多くんですね。
厩戸は、やや小柄で、細くて、女性的で、頭はキレるが性格的にかなり歪んでいる、、、ってのを全部備えた俳優さんでないとダメなんで。
ただキレイ、ただ女性的、ただ屈折した演技が上手い、、、ではアカンのです。
今の本郷くんなら年齢的にギリギリ、あと5年もしたらムリだと思うので、是非今のうちに!!と、私が億万長者ならプロデューサーになりたいところです(^^;
朝ドラで本郷くんを見て、もっと評価されてよい俳優さんだと思ったのですよねぇ。キレイな顔して悪役をシレっと演じられるのは、凄いと思います。