江戸初期から天皇家との由来のが深まった、門跡寺院である。
室内の造りは、狩野派の襖絵があふれる女御御所である。板の間も恐ろしい程に磨きあげられ、床もみじ、床みどりがみごとに映る。
室内からの撮影は禁止なので、反対方向から、反射率がそれ程に高い事を示す一枚を撮ってみた。
石組の真ん中に写実的な石像を入れるとか、禅寺の石庭とはまるで異なる理念で造られた庭なのでしょう。
借景の姿、今日でも見事だと思う。
どことなく、茶道のはやりを取り込むのも、そつがなかった感じがする。
これ程の洗練をひそかに擁護し、伝える文化の奥深さは、他に例えようもない。