蕎麦喰らいの日記

蕎麦の食べ歩き、してます。ついでに、日本庭園なども見ます。風流なのが大好きです。

そばきり  高崎

2012-01-30 22:43:54 | 蕎麦
30年以上通っても、お店の構えがまるで変わらない。
お店の周りは、由緒ある土地柄とかそういうのではないのだが、見事に茶味がかった姿を徹底して維持しておられる。


暖簾の陰に隠れているが、混雑時の待ち用の椅子は、腰掛待合の姿そのまま。
お店の敷地に数歩進むだけで、すごく気持ちが落ち着く。


この日はたまたま、奥の茶室に通された。
このお店は全体に茶味がみごとに活かされていて、手前の席も素晴らしいのだが、やはり茶室は見どころがある。


限られた空間に、大変な大きさを表現する技術。やはり、日本庭園に面した座敷は居心地がよい。




冬場なので、辛みせいろをお願いした。
蕎麦は、見事な姿。辛み大根は本当に驚くほどの辛さ。甘みが感じられる汁は、おそらく普段のせいろの汁のまま。いわゆる田舎蕎麦の辛みおろしとは違うが、蕎麦に合わせるとこれ位の構えが良いのかも知れない。


ちょっと寒そうに見える構えが、蕎麦には実にふさわしいと思う。


かぶら木  越後湯沢

2012-01-27 23:33:05 | 洋食
越後湯沢の西口は、遅くまで開いているお店があり、助かる。


生ビールを注文すれば、お通しが出てくる。
とても空腹だったので分析する間もなく平らげてしまったが、トマトソースもなかなか本格的で美味だった。




佐渡の牡蠣のフライは見逃せない。
ビールは直ぐになくなるので、メガジョッキをお願いした。
ビールの量は決して多すぎないと思うが、ジョッキ本体が結構重いので、指が疲れる。


大辛南蛮のカレーで締めた。


大雪の夜だった。ご馳走様でした。

ととや  越後湯沢東口

2012-01-25 22:24:49 | 寿司
越後湯沢には意外に多くの寿司屋さんがある事がわかった。
状況に合わせて、使い分けるのが賢い利用法だと思う。
こちらは、地下にあるお店。回転寿司と姉妹店だが、職人さんの包丁使いがまるで違う。
酢飯も、回転のものとは味付けがまるで違う。


寒い日だったので、まずは日本酒。お通しは、なかなかセンスがいい。


この日のお薦めの、昆布締めの平目に、鯛。
昆布締めは、ちょっと入りすぎの感じもあったが、味の深まり具合はなかなかなものだった。


続いて、〆鯖に生ウニ。
鯖も、やや酸味が効きすぎである。
生ウニは実に具合がいい。贅沢を言えば、もう少し、厚手でしかも口の中ではらりとほどける海苔を使いたい。


新潟らしい海老三昧。
いかにも日本海という南蛮海老も、甘みの強いガス海老の生も、いかにも冬の新潟らしく美味しかった。
しかし、蒸し海老の質も負けていなかった。
このお店では、なかなか楽しい方とお話をする機会があった。


アンキモをつつきながら、実に様々な事を語ったような記憶がある。


締めは、鉄火巻きとした。


朝焼け  越後湯沢町

2012-01-24 23:21:23 | 自然
越後湯沢の町はまわりを山に取り囲まれているが、特に南側には谷川連峰がそびえ立つ。


手前の樹が一本一本見えるのは、旧城平スキー場。上越新幹線のトンネルの真上である。
その奥は、山の名前は分らないが、谷川連峰だと思われる。




南側には青空ものぞいているが、この語どんどん北から雪雲が流れてきて、1時間後には街中でも吹雪となった。
こういう日にもあえてスキーをするなら、断然1回券がお得なように思う。


そばの花  妙高

2012-01-23 15:17:18 | 蕎麦
スキー場に上がる道の、ごく麓にあるお店である。
地元の生産物直売所も兼ねていて、食券システムである。席についてぼんやりしていると、後から来たお客さんに抜かされることになる。




写真に撮るとかなり整った印象になるが、本物はもっとワイルドな感じがする。
一口、何も付けないでかみ締めると蕎麦の香りがワッと立つ。
さすがの十割である(二八蕎麦もお品書きにある)。
汁は田舎らしい、甘味をひかえたもの。蕎麦をどっぷりとつけても、蕎麦が負けない。


ごちそうさまでした。


よく晴れた日で、妙高山が雲の間から顔をのぞかせた。


志賀高原  雪姿

2012-01-19 22:22:25 | 自然
信州中野から急坂を登り、標高1500メートルを超える木戸池近くである。


10月末には、見事な紅葉を見せてくれた林も、凍てついた姿を見せる。
わずかな期間で、随分な様変わりである。


気温は氷点下。明け方にはマイナス10度を下回るだろう。


標高2300メートルを超える横手山山頂。
寒気が押し寄せてくるような印象だった。


郷土食堂   信州中野

2012-01-18 22:00:10 | 蕎麦
もともとは、北信も奥深い冨倉地区でお店を出していたそうだが、いろいろな事情があったようで大分前に信州中野に移転。しかし、冨倉蕎麦のスタイルはきっちり守っておられるようだ。


席に座れば、まずは暖かいお茶に野沢菜漬けが出てくる。こういうところも、冨倉の流れを感じさせる。


蕎麦はちょっとくずれ気味のボッチ盛りで、平打ち。
なんという事もないような姿に見えるが、これを田舎風の薄目の汁にどっぷりとつけると、蕎麦の旨さが驚くほど。
やはり、伝統的なスタイルは知恵がある。


茸の天麩羅は、香り豊だった。
紅葉まで登場し、色どりが見事。


看板の下に、かろうじて雪をかぶった山が見える。
ご馳走様でした。

能登の海

2012-01-17 22:20:52 | 自然
去年(2011年)12月は、強い寒気が降りてきて、能登の海は荒れ具合だった。


湾の中なので、浪は激しくないのだが、空に台風の目のようなものが写っている。
日本海側で吹雪になる直前に響き渡る雷の正体を見たような気がした。
小規模な低気圧を伴う寒冷前線が、次々とやってくるのだろう。


撮影したのは、前のコマよりも30分位前の時刻。
やはり、雲の力が尋常ではないと感じた。
この荒れた海にあえて漁に出るというのは、大変な事だと思った。


五郎 湯沢駅西口

2012-01-16 22:06:05 | 日本料理
越後湯沢辺りの雪は、降り出すと随分力強く降り続けるのだが、いつ降り始めるかがシーズン入りのポイント。


この日も、気温自体低かったのだが、スキー場オープンを予定しているのは、ケーブル等で標高の高い所に登ったところにあるスキー場だけ。
麓のゲレンデはコンディションが整っても、人員配置が間に合わないようだ。
ならば、寒ブリの一皿に感激して、日本酒の一杯も進むというもの。


注文して最初に取りかかった料理が、鳥皮である。時間をかけて、見事にパリパリの姿。


揚げ出汁豆腐を食べたくなった。茸と出し汁が見事に効いている。
こういうのは、体が温まる。


カキフライは、レモンと塩で。
それがまた牡蠣の旨みを引き出してくれる。
どっぷりソースも、御飯の旨さと最高にマッチするが、洗練度はこちらが少し上だろうか。


締めは五郎飯。
滋味が豊かであった。


目黒邸 冬の入り口  守門村

2012-01-14 22:46:53 | 古民家、庭園

紅葉も終わり、雪がはげしく降り積もる前の中途半端な時期は、、高速道路の渋滞情報にも反映されるように観光客の数が少なくなる。


福島へ抜ける旧街道沿いの目黒邸。雪囲いの準備は整っていたが、家の中が真っ暗にならないように、最後の数本の板は落とし入れない状況だった。


それ程豪雪が積もった状況ではないので、水の流れは普段と変わらない見事なもの。


座敷の庭は、雪囲いがほとんど完了しているので、館の中からではなく、外の飛び石沿いに回遊して眺める法がよいようだ、


うっすらと雪を被った程度なので、石の形は乱されない。
この後は、うっすらどころではなく雪が降り積もり、寺院の屋根まですっぽりと覆うようになる。そうなると心配事が増えてくる。




奥座敷ではなく、明治の初期に作られた茶室の庭を目差せば、状況は似たようなもの。
雪が一方的に降り積もる前の、庭石とのコントラストを撮影することができた。


母屋からは煙が噴出している。


大きな邸宅のほとんどの場所は冷えきっていた。
囲炉裏端だけが例外であったように思う。