蕎麦喰らいの日記

蕎麦の食べ歩き、してます。ついでに、日本庭園なども見ます。風流なのが大好きです。

筑波ハム  つくば市

2012-04-26 21:59:24 | 洋食
ハムやソーセージは混ぜ物が多くなると、味自体が損なわれる。純な素材と味で頑張っておられるお店は応援したくなる。




レストランの自然味工房は、今となっては大分オールドファッションの建物だが、風の通る庭まであり、それなりに配慮して建てられていることが見て取れる。


ランチメニューにありつくのに、不可解なほどに時間がかかった。
貸切りの先客がいたのかもしれない、と思う程だった。
しかし、よく煮込まれたスープの味は、見事だった。


メインのフランクフルトに、ハンバーグ。
日本的な味覚のジンジャーソース(要は生姜焼きですね)が素晴らしい。

背後はアルコールフリーだが、有ると無いとでは、大違い。


等持院  京都市北区

2012-04-25 22:04:20 | 京都の建物、庭園
14世紀半ばの建立。当時の時の人、足利尊氏と夢窓疎石が関わった寺である。


南面の庭は、特別な物は見られない。




方丈の東に位置する霊光殿を回り込むと、西側の心字ヶ池を中心とする庭が目に飛び込んでくる。
その西側の庭の東半分は沢山の石が組まれて、とても饒舌な庭である。
山梨の庭も思い返され、夢窓疎石の作庭意図が脈々と残されているように感じた。


西側の庭自体は、池泉回遊式庭園。北面の庭園の西奥には茶室が立てられている。
これから見ても、西側の庭は江戸も相当後になってからの手が入っている事が感じられる。少なくとも、禅寺の瞑想の庭の視線に入る場所に、いかにも人為的な建物を持っては来ないだろう。






作庭年代がどうで、その後手がどうと言っても、この西側の庭はなかなか華やかで魅力的である。
据えられた石も、ちゃんとした力を持っている。


東側の庭はより古い様式を伝えると言うが、それを読み解くのはなかなか難しかった。



宮城村の桜  群馬県

2012-04-24 22:41:39 | 自然
宮城村は赤城山南面にある。苗ヶ島地区は文化財が豊富だということで看板が立てられていた。
宮城村は群馬県にあるのは確かだが、それ以上はよく把握していない。ともかく、日本は行政地域の記述が難しい。

宮城村がより広域で苗ヶ島地区はその一部なのか、初めて立ち寄った人間には見当がつかない。しかし、これは相当な文化財を抱えた地域のようである。


見事な塀の中に咲く花は、野中の花と比べても歴史の重みを受け止めた魅力がある。




近くの神社の境内には、桜の花びらが降り積もる状態であった。あまりにも厳かで、足を踏み入れることが、ためらわれる姿。
幸いにも、この神社を訪れる人はほとんど見られなかった。


有田  五条堀川近く

2012-04-23 22:21:20 | 日本料理
11代続いた質屋さんを改装したお店である。


中央にカウンターを置くなど、内装は大きく改装されているが、向かって右側に通りにわがはしる造りが見て取れる程度に、建物の構造は保存されている。


このお店、出汁も、器も、相当にこだわった物を使っておられる。
桜が見ごろなので、それに合わせたお皿で突き出しが出てきた。


このタケノコは旨かった。控えめな出汁がほこほこのタケノコを最高に引き立たせる。
タケノコの処理が実に巧みだ。


春近い季節の鯛はどうやっても旨い。松皮造りの姿が、実に美しかった。


湯豆腐。
具の種類をしぼるところが粋。ねぎは薬味程度の量しか入らないが、そのバランスが素晴らしい。


鯖の握り。これもまた、ずいぶん材料を選んだと感じられる。


漬物。


昼間見れば、凸に膨らんだ屋根の形がはっきりわかる。江戸時代からの貴重な歴史的建築物の中で飲む酒は格別だった。


桜  京都ところどころ

2012-04-20 22:41:31 | 自然
たった半日とはいえ、桜の見ごろの京都を満喫する事が出来た。


鴨川沿いは、言わずと知れた京都の桜の名所。
川沿いの遊歩道から見上げる花はいかにも絵になる。




よく見れば、桜にもずいぶん様々な種類がある。


川の上を悠々と飛ぶのはサギだろうか。


この日は午後から日差しが出てきたが、その分どんどん気温は下がった。
背景は御所。


笹喜  割子蕎麦

2012-04-19 23:40:36 | 蕎麦
京都はかなり北の方。高野川近くにあるお店に案内していただいた。


3段重ねの割子蕎麦を注文した。
いろいろな味が楽しめる。


とろろはまったりと。


なめこ乗せおろしは、少ししゃきりする。


甘く煮込んだ椎茸と錦糸卵を乗せた割子は、いかにも京都らしい味付け。


ご馳走さまでした。


高台寺    東山区

2012-04-18 21:38:26 | 京都の建物、庭園
祇園から目と鼻の先にあるのだが、お寺自体は周囲から切り離された高雅な世界として完成している。


ありがちなことだが、その足元まで敷石を伴う俗世間が迫ってくる。


しかし境内に入ってしまえば、山科との境の山を背景とする別世界が広がる。


小堀遠州作と伝えられる庭。桃山の庭の迫力を残した石組に見える。
戦国の世を生きた人には、これくらいの迫力は当たり前の事だったのだろう。


方丈門前の庭では、しだれ桜が満開だった。


開山堂と霊屋を結ぶ廊下は、中国趣味で造られている。


伏見から移築された茶室。
天守閣を模ったような時雨亭は実に珍しい様式というが、戦国大名の趣味と、目前に迫った戦への備えへの覚悟が感じられ、趣味云々の域を超えているように見えた。


琵琶湖疏水の桜

2012-04-16 18:14:30 | 自然
非常に運が良いことに、京都にお住まいの方に桜の見ごろを案内していただく機会があった。
その時期に一番良い場所へ案内していただけたように思う。


平安神宮や動物園の周りを取り巻くように疏水は造られている。明治初期の工事と記憶している。
その疏水沿いの桜が満開だった。


水面近くからの花見も乙なものだろう。
有料の遊覧船は満員だった。


石のベンチは、桜の花びらに占領されて、ちょっと座る訳にはいかない感じだ。