蕎麦喰らいの日記

蕎麦の食べ歩き、してます。ついでに、日本庭園なども見ます。風流なのが大好きです。

千畳閣  宮島

2015-09-30 22:32:01 | 古民家、庭園
約1400年前に創建された賢島神社を配するだけあり、この島の歴史は古い。


神社を見下ろす位置に、秀吉が戦没慰霊の建物を建てた。
正確には建築最中に秀吉が亡くなり、天井や壁が未完のまま、残されている。


それでも、桃山時代のスケールの大きさはよく感じ取れる。
スケールが大きいし、屋根の反りも堂々たるものである。


骨太の柱の姿が、いかにも桃山時代の姿を伝える。


すぐ隣には15世紀初頭に建てられた五重塔が並ぶ。


天井が貼られていないことが、独特の効果を与える。




回廊から眺める厳島神社の姿は、400年前から殆ど変わっていないと思われる。
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縮景園  広島市

2015-09-29 19:28:20 | 古民家、庭園
17世紀前半に、広島藩主浅野家の別邸として造られた。
作庭は、広島藩家老の上田宗箇による。家老が直に作業を指示したのだろうか。






広島は水の豊かな都市である。この庭も濯纓池(たくえいち)と呼ばれる池を中心として、小島や橋が配置されている。遠路は池を巡り回遊できる。




池の奥には白龍泉という水源がある。水源から湖面までは落差があり、瀧のような流れが池に注ぎこむ。
後ろを振り返れば、がっちりとした石で造られた跨虹橋が見られる。






この庭は原爆により壊滅的な被害を受けた。
現在は、よく復元修理されている。


規模も大きく、見ごたえのある庭である。

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五エ門  広島駅近く

2015-09-24 23:43:34 | 日本料理
昼前から歩き疲れて、繊細な瀬戸内海の海の幸よりも元気の出るお好み焼きモードへと、静かに切り替わっていた。


そのような場合に、キムチの酸味と甘みは嬉しい。食本来の姿なら、少し味がきつすぎるとも思うのだが、疲れがたまった状態なら、実にピタリとはまる。




そのままお好み焼きに突入する、というのもあるかもしれないが、それでは夕食は15分で終わってしまう。
その前の酒を楽しみたく、ママカリおよび海老の焼き物を注文した。
これは生ビールにぴったりであった。




続いて広島風お好み焼き「デラックス」を注文した。
イカ天やら、ホタテも入っているところがデラックス。

これだけで、十分な夕食となった。
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安芸の宮島 厳島神社

2015-09-18 22:55:54 | 古民家、庭園
起源は神話時代に遡り、歴史の霧の中にあって見通すことはできない。
現在の平安朝の様式を伝える優美な神殿は、12世紀半ばに平家の援助により造られたようだ。
その後800年間、その形が保たれているのは、すごい事である。


内部は、平安貴族の館の寝殿造りのように、幾つかの主要な建物が廊下で繋がっている様式である。


仏教大寺院のように、中心になる本堂がデンと構えているのではなく、規模がそれほど大きくない建物が繋がってできている。それで、屋根のラインは非常に複雑になる。




海を取り入れた「中庭」。
平安貴族の寝殿造りでも、庭の中心は池であり、また廊下の下を曲水を流したりしていたが、この庭は全面が海。水のダイナミックな姿の説得力はすごい。


最も岸に近くて波が穏やかな鏡池。たしかに、白壁に朱塗りの柱までは水鏡に写る。


神殿の屋根や、大鳥居の描く柔らかなカーブは、この神社の大きな魅力になっていると思う。


五重塔や千畳閣を借景とするのも、随分贅沢な庭造りである。


本殿近くは、まるで坪庭のような印象がある。




本殿奥の廊下は、なぜか人の流れが切れる習慣が多かった。




さらに、その奥には海上に設置された能舞台があった。
能舞台を望む廊下で視点を下げれば、橋掛かりの向こうに大鳥居が見られた。


小舟から見た厳島神社。
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安芸の宮島 大鳥居  広島県

2015-09-17 21:26:54 | 古民家、庭園
広島駅から宮島口まで、急いでも20分。
それからフェリーに乗り、宮島を目指す。


台風からの湿舌が迫る気候で、水蒸気が待機中に立ち込め見通しが効かない。


フェリーからの眺めも、この範囲に終始した。


宮島そのものが御神体となっているので、大鳥居は瀬戸内海の海の中に建てられた。
盧と棹で鳥居をめぐるツアー、たった20分だが、ゆっくりと鳥居を見るには欠かせないとまで感じた。


水面に非常に近い位置にある和船から、大鳥居と厳島神社を見渡す。
この水面近くのポジションから見て、鳥居がいかに巨大か徐々に感じられてくる。




鳥居の中を通過する瞬間の映像。
鳥居の柱は思わぬほどに太い木材で造られていることがわかる。


大鳥居と、平安朝の姿を残した厳島神社。


随分、昔からのあこがれであった。



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坂口記念館  上越市

2015-09-16 22:23:08 | 古民家、庭園
酒博士として知られる坂口謹一郎の業績を保存する記念館である。




坂口博士は戦前に顕微鏡で直に菌を観察する近代醸造学を確立したのだが、戦争中は出身地の新潟県頚城に疎開し、その後もなかなか東京に戻らなかったようである。
博士の住まいとなった楽縫庵の囲炉裏端を再現するため、古民家が移設されている。




凄いのは、博士の書も公開されていてしかも撮影もOKというところ。
坂口博士の深い歌に書。思わず、その場で飲みたくなってしまいます。


なんとも粋です。

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軍ちゃん 直江津店

2015-09-15 22:35:55 | 寿司
直江津の駅の北側、歩いても直ぐの場所に小さなお店がひしめく感じの商店街が展開する。軍ちゃんはその中の一軒なのだが、さすがに人気店だけあり、背後にあるお寺の一画などに駐車場所を確保している。しかし、それが実に分かりにくという問題がある。


あれやこれやで手間取り、お店に入ったのはランチ オーダーストップ寸前だったが、手のかかる握りも、問題なく受けてもらえた。


左から、ワラサにスズキ。


太刀魚に真鯛。


カワハギ(少し白身よりも赤みが強いようです)にマトウダイ。


マイカに甘エビ。
握りは非常にレベルが高い。
相席となったりして、料亭系の真心サービスは期待できないが、実質を味わうには悪くない。


締めの味噌汁も、出汁がたっぷりと効いた豊かなものであった。


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戸隠 宝光社  旧戸隠村

2015-09-14 23:20:04 | 古民家、庭園
戸隠五社の一つである。
中社や奥社ほどには、観光地として有名ではないようだ。


しかし鳥居の前を見渡せば、広く善光寺平まで見渡せる。これは、昔の参道が善光寺脇から厳しい山道に入り、それでも真っ直ぐに宝光社をめざしていたことを、物語ると思う。




旧な石段は193段ある。
手すりにつかまりながら、足を置くのに確実な場所を選んでいく。






社殿は1861年というから、江戸末の建築。
柱やけたの細かい細工を刻んだのは、その時代の越後の建築士集団のようだ。


特別に熱い日であったが、宝光社の奥の右手から、薪社へ向けて神道が通じている。
夜の闇の深い中、神様が神社を駆け巡る道として、神道(かんみち)と呼ばれるようだ。


20分程で到着した火之御子社は、平成17年の修復を終えたところだった。


神社の脇に、はるかに昔から伝わると思われる「結びの杉」が、その威厳を示していた。



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そば処 ひな乃  北新井のショッピングセンター内

2015-09-11 22:47:48 | 蕎麦
こちらの蕎麦は、基本が非常にしっかりとしていると思う。


お江戸ではなかなかお目にかかれない中太の蕎麦が基本である。
中太、と言っても江戸の細打ちのように無闇に細くないだけのこと。蕎麦の味を噛み締めて感じるには、実に丁度いい太さだと思う。
蕎麦粉は地物の在来種をお店で製粉する。
これだけでも、関東の蕎麦屋さんをリードする存在であることが感じられると思う。


蕎麦だけでいくらでもいけるお店である。まあ、少しはそれ以外の要素も導入したくて、とろろ蕎麦を注文した。
面白いことに、海苔はとろろの皿にかかっていて、蕎麦の邪魔はしないように配置されている。
この判断一つ見ても、蕎麦を大事にするお店であることが強く感じられる。


蕎麦の素性は本当に確かだと思う。


この地域に共通することだが、お店のレベルを外見から判断するととんでもない間違いになる。
何より、実質の味を重んじる気持ちが感じられた。
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旧長野県庁  旧戸隠村

2015-09-10 23:06:28 | 古民家、庭園
戸隠村の中心から一の鳥居へ向かう、気持ちの良いドライブウェイの左側に、なかなか姿の良い洋館を見て、どのような施設なのか興味を持たれた方も多いと思われる。


これは旧長野県庁を移築したもので、現在は長野地方裁判所の裁判官の研修施設として使われているようだ。
おそらくは防犯のための仕組みが張り巡らされ、このアングルよりも正面向きから撮影しようとすれば、何事かを引き起こしてしまうのではなかろうか。


遠目からの推測なので不確かだが、垂直に動くアンダーソン式窓は、今日でもよく手入れされてスムーズに動きそうだ。
そういうメンテナンスの費用は、全く問題にされずに使われたのだろう。


長野県の南北戦争とまで言われる歴史を背負うこの建物が、歴史的文化財として広く公開される日がはやく来ることを、県外在住の民としては願うばかりである。

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